子ども食堂から始まる子ども支援

子ども食堂から始まる子ども支援

スクールソーシャルワーカーとは

近年、小中学生の不登校は30万人を超えています。不登校の背景には、友人関係のトラブル、家庭の経済状況、親の病気などさまざまな要因があります。こうした問題に向き合う専門職が「スクールソーシャルワーカー」です。スクールカウンセラーが相談室で心のケアを行うのに対し、スクールソーシャルワーカーは学校と家庭、行政などの関係を調整し、子どもが安心して生活できる環境を整えます。例えば家庭の経済的困難が学校生活に影響する場合には、行政の支援制度につなぐなど具体的な支援を行います。学校や家庭、社会の関係を調整しながら、問題の解決に向けて環境を整える役割を担っています。

子ども食堂で生まれる信頼関係

子どもが本音を話すためには、安心できる居場所が必要です。そのため、研究の一環で子ども食堂の活動に参加して、子どもと関わることも行われています。子ども食堂では、食事づくりを手伝い、子どもたちとゲームなどで遊び、交流します。子どもは、一緒に楽しみながら時間を過ごすことで信頼関係が生まれると、学校での悩みや友人関係の問題をぽつりと話してくれることがあります。こうした現場での関わりを見守りながら、どのような環境や関係性が安心感につながるのかを研究します。地域における子どもの生活の場に入り、実際の関わりから学ぶことは、支援を考える上で重要な方法です。

支援の前提としての社会の仕組み

子どもを取り巻く問題は、個人の努力だけで解決できるものではありません。家庭の経済状況や社会制度は、進路や生活に大きな影響を与えます。支援を考えるには社会全体の仕組みを考えることも必要なのです。学校での支援体制や福祉制度、行政の予算の使い方などを研究し、どのような社会の仕組みがあれば安心して成長できる環境をつくれるのかを探ります。一人一人の支援と同時に、社会の制度そのものを見直す視点も重要です。社会福祉の研究は、人と社会とのつながりを見つめ直しながら、その課題の解決を考えていきます。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

日本社会事業大学 社会福祉学部 ソーシャルワーク学科 教授 内田 宏明 先生

日本社会事業大学 社会福祉学部 ソーシャルワーク学科 教授 内田 宏明 先生

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ソーシャルワーク、子ども家庭福祉

先生が目指すSDGs

メッセージ

社会で起きている出来事を「自分とは関係ない」と切り捨てず、少し立ち止まって考えてみましょう。報道された問題や、学校で起きている出来事の背景には、必ず社会の仕組みや人との関係があります。福祉の学びは、人が孤立せずに生きられる社会をどうつくるかを考える取り組みです。特別な能力が必要なわけではなく、誰かの困りごとに関心を持ち、「なぜこうなるのだろう」と考える気持ちが出発点です。あなたが社会に目を向けることが、新しい支え合いの形を生み出して、福祉を学ぶ第一歩になります。

先生への質問

  • 先生の学問へのきっかけは?
  • 先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

日本社会事業大学に関心を持ったあなたは

日本社会事業大学は、日本初の福祉専門大学として社会福祉教育を牽引してきた歴史ある大学です。2026年に創立80周年を迎え、福祉分野に特化した教育・研究を一貫して続けてきました。社会福祉学を中心に、子ども家庭支援・医療・地域、高齢者福祉など専門領域を深く学べる体制が整っています。実践的な現場教育を通じて「福祉のリーダー」を養成し、少人数教育ならではの手厚い国家試験対策・就職支援サポートを提供し、社会で活躍できる福祉専門職を育成しています。