「間違い」は面白い! テクノロジーやモノを使う数学の授業

一方的に伝えるだけではない授業に
中学や高校の教育では、教師たちはいかにわかりやすく知識を伝え、理解してもらうか、常に心を砕いています。しかし、決められた期間に教えることが決まっているため、効率も考えなくてはなりません。効率を重視し過ぎると、特に理解の積み上げが重要な数学では、生徒がわからないまま授業が進み、興味を失ってしまうリスクもあります。そこで、日用品やパソコン、タブレットなどのICT機器、そのほかのテクノロジーを活用した授業や教材の研究が行われています。生徒が自分で触って考えながら、時には間違う体験もしながら、理解を深めてもらおうという取り組みです。
自分で働きかけることで「考える」
例えば、センサーの前を「歩く」という動きの中から、時間と距離の関係を抜き出して自動的にグラフにしてくれるソフトウェアを使うと、歩く速さを変えたらグラフがどう変わるのか、グラフの形が違うのは何が影響しているのかを論理的に考えることができます。
また、パソコンやタブレットで図形を自由に描いて動かせるソフトウエアもあります。例えば四角形を描いて、辺の中点を順に結んだ別の四角形を描いて、元の四角形の頂点を動かして起こる現象を観察してみます。「〇〇となることを証明せよ」と言われなくても、自分で気づいたことならなぜそういう結果になるか、自然に証明をしてみたくなりませんか。
生徒の間違いを授業に生かす姿勢
生徒が間違ったとき、単に「不正解」と伝えるだけでなく、なぜ間違えたか、教師が立ち止まって考えることも大切です。
ある授業で、生徒が間違った線を引いたときに、教師がそれを見ているうちに、設問の答えとしては間違っているものの、教師も気づかなかった新しい視点を見つけたという事例があります。それを正直に生徒たちに伝えたところ、間違えた生徒も劣等感を抱くことなく、ほかの生徒も興味が湧いて、記憶に残すことができました。教師が一方的に伝えるだけではない、生き生きとした授業になったのです。
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先生情報 / 大学情報

椙山女学園大学 教育学部 子ども発達学科 准教授 堀尾 直史 先生
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