「AIエージェント」で世の中の困りごとを解決!

「AIエージェント」で世の中の困りごとを解決!

模擬患者アバターで問診を練習

複数のAIを連携させて世の中の困りごとを解決する「AIエージェント」の開発が進められています。例えば、医師を志望する学生が問診の練習に使う「模擬患者アバター」があります。病院で患者の問診をするには、試験に合格しなければなりません。しかしその練習をするには、患者を演じる人、評価をする教員が必要です。そのため地域によっては相手がなかなか集まらない、患者役や教員の評価内容にバラつきが出てしまう、などの点が課題でした。

複数のAIが連携

模擬患者アバターは3つのAIが連携し、問診の自主練習を可能にしました。患者役のAI、問診内容の評価を行うAI、そして患者用AIに学習させるデータを作るAIです。評価用AIは、問診試験のガイドラインに沿って判定を行います。一方で患者役AIには、多様な病気の症状、患者の年齢層や性別、性格などを学習させることが求められます。人間がすべてを用意するのは大きな負担になるため、学習用データを作るAIも連携させたのです。その結果、さまざまな患者アバターがランダムで登場し、現実の問診に近い状況で練習できるようになりました。

水産養殖も支援

水産養殖を支えるAIエージェントも開発されています。これには、魚の餌となるミルワームを育てるAI、餌を養殖場まで運ぶドローンを制御するAI、魚の空腹度を判定して適切な量の餌を与えるAI、そして将来の市場動向を予測して価格の上がる出荷時期を教えるAIを連携させています。現在の水産業は、漁師が勘と経験で4つのAIの役割をすべてこなしていますが、現場では高齢化と人手不足が深刻です。AIエージェントが新規参入のハードルを下げ、効率化するだけでなく、水産業のイメージを変えることが期待されています。スマートな水産業が実現すれば、若者も集まりやすくなるでしょう。このようにAIエージェントで幅広い分野を手助けし、より住みやすい社会を築いていこうと、研究が行われています。

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先生情報 / 大学情報

駒澤大学 グローバル・メディア・スタディーズ学部 グローバル・メディア学科 教授 小林 透 先生

駒澤大学 グローバル・メディア・スタディーズ学部 グローバル・メディア学科 教授 小林 透 先生

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情報ネットワーク、知能ロボティクス

メッセージ

プログラミングは理系人材だけのものではないと思います。世界にサービスを広めるビジネスをするには、英語や法律、経済など文系の知見も求められるからです。文系の人も強みも生かせるチャンスがたくさんあるので、関心を持ってもらいたいです。また、AIが質問に応えてくれる時代になったので、今後は「何を質問するか」がより重要になるでしょう。たとえ教師が言ったことでも、ただ信じるのではなく、本当にそうなのかと疑問を持つ姿勢が重要です。問いをデザインする力を大学でぜひ鍛えてください。

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駒澤大学は、2022年で開校140周年を迎えました。その豊かな伝統を守りながら、時代の状況に即した改革を行い、7学部17学科を擁する総合大学となりました。本学の特徴は、緑ゆたかで広大な駒沢オリンピック公園に隣接する閑静な環境にあり、全学部の学生が4年間を、ひとつのキャンパスで学習していることです。そのため、学部の垣根を越えて、充実した教育システムが用意されています。そして、近年の就職不況のなかにあっても、毎年高い就職率を誇っています。