ハイタッチで光る服でスポーツ観戦! 新技術を体験に変えるデザイン

ファッション×テクノロジー
服は、外部から身を守るため、または自分を表現するために着るものです。それを、新しい技術とアイデアを加えることで、服の目的を拡張できるのではないかという考えからデザインされたのが、人が抱き合ったり、ハイタッチしたりしたときにだけ光る服です。スポーツ観戦時に観戦者がこの服を着ていれば、歓喜したときに観客席が光り、イベントの高揚指数が可視化できます。これは、電子回路が輪のようにつながると電気が流れる原理を利用して、人が触れ合うことで回路がつながり、電気が流れる仕組みを服に取り入れたのです。ファッションとテクノロジーを組み合わせることで、「人と人がつながる瞬間」がデザインされました。
布から音楽が流れるテント
デザインによって優れた技術を世の中にアピールすることもできます。布そのものがスピーカーになるという技術が開発されたとき、すばらしさを表現するために、その布を使ったテントがデザインされました。その結果、テント内はまるでコンサート会場のような音響空間になり、布スピーカーの性能が十分に発揮されました。どれほど優れた技術でも、単に「すごい技術です」と説明するだけでは、多くの人に広がりません。デザインは、技術を人が実感できる体験に変える役割を担っています。説明ではなく体験として伝えることで、新しい価値や感動を生み出しているのです。
テクノロジーと人をつなぐ
新しい技術を製品化するには、技術的な実現性を考えるのはもちろんですが、その前に「どんな体験や世界を人に届けたいのか」を考えることが重要です。日本には優れた技術が数多くありますが、その魅力が十分に伝わらず、社会に広がらないまま終わってしまうことも少なくありません。そこで求められるのが、技術を人に伝わる形に「翻訳」するデザイナーです。テクノロジーと人を結びつけ、新たな生活体験を生み出すことが、これからのデザインには求められているのです。
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