介護現場で働く外国人介護人材と「お互いさま」で支え合う

お互いさまで支え合う外国人介護人材
高齢化や人口減少が進む中、特に地方における福祉人材の不足は深刻な社会的課題です。これを乗り越えるため、現在、福祉の現場では「多様な人材の参画」が力強く推進されています。
こうした中、近年、増加傾向にあるのが外国人の介護人材です。彼らは日々、言葉の壁を乗り越え、日本でケア技術を磨きながら、高齢者を温かく支えてくれています。しかし彼らの中には、宗教における固有の食文化や、勤務中の礼拝の習慣など、多様な文化的背景を持つ人も少なくありません。
そこで、介護・福祉の現場で彼らが生きがいを持って働き続けるための支援について、実践的な研究が行われています。
互いを知るきっかけがあれば
高齢者施設における外国人介護人材の受け入れに関する調査から、単に彼らへ日本語学習の機会を提供するにとどまらず、日本人職員に対しても異文化理解のための研修を実施するなど、相互理解を深めることが、ケアの質向上に寄与することがわかりました。一方、地域社会においても、当初は外国人の介護職員への接し方に戸惑う住民も少なくありません。しかし、地域行事への参加や郷土料理の紹介などを通じて相互理解の「場」が設けられると、そこから自発的な交流が生まれました。現在では、日常生活のみならず防災活動など、彼らと地域住民とが「お互いさま」として共に支え合う関係性が構築されつつあります。
誰もが生きがいを持って暮らせる地域づくり
これまで外国人介護人材は、在留資格における滞在期間の制限や、地域社会での孤立など、さまざまな要因から定着が難しいという課題を抱えていました。
そこで手がかりとなるのが、定着の難しさを個人の要因とするのではなく、「その人を取り巻く環境」に働きかけるソーシャルワークの視点です。施設内の労働環境を整えることはもちろんですが、地域で暮らす生活者としての支援も必要です。誰もが地域の一員として安心して暮らせる「包摂的な地域づくり」を進めることこそが、彼らの定着につながります。
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先生情報 / 大学情報

聖カタリナ大学 健康社会学部 現代人間学科 教授 村岡 則子 先生
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社会福祉学、健康福祉学先生が目指すSDGs
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