子どもが言葉にできない気持ちを大事に 小児看護の想像力

小児看護に欠かせない「プレパレーション」
乳幼児や小さな子どもは、病気や身体のつらさを十分に言葉で伝えられないことがあります。検査や治療には痛みや不快感、不安を伴うものもあり、医療従事者や保護者の支援が欠かせません。病気を抱えながら過ごす子どもの支援では、家庭や園・学校、地域の連携も重要です。
特に医療従事者には、子どもの発達段階や理解力に応じた説明や、検査や治療、入院への心の準備を支える関わりが求められます。これは「プレパレーション」と呼ばれ、子ども本人が見通しをもち、不安や恐怖を和らげながら、自分なりに医療に向き合えるよう支える重要な看護実践です。
お互いのギャップを埋める
プレパレーションをはじめとした子どもの治療サポートを的確に行うには、医療現場の実態を把握することが必要です。現在、子どもに関わる看護師や保育士、医師と研修会を行い、実際の事例や現場の声をもとに、子どもへの支援の在り方を検討しています。
医療行為は、医療従事者や保護者などの大人の視点で進められがちです。しかし大切なのは、子ども本人が何を感じ、何を理解し、どのような支援を必要としているのかを考えることです。
研修会のグループワークでは、「子ども主体の医療をどのように支えるか」といった問いを共有し、現場の実践を振り返りながら、子ども主体の支援に必要な視点を明らかにしようとしています。
子どもの声を聴き、現場の声に学ぶ
自分の体に何が起きているのか、なぜこんな治療をするのか、病気をもつ子どもは、不安や戸惑いを抱えながら医療を受けています。また、子どもは、「この人は信用できるか?」「安心して頼れる相手なのか?」と大人を厳しく査定するものです。子どもの心を解きほぐすには、「あなたに関心がある」「あなたの話を聞かせてほしい」と、言葉や態度で表していく必要があります。
サポートする側の自己満足に陥らないためにも、実際の子どもの経験や現場の声を集め、子どもの立場に立った小児看護の在り方を考えようと、取り組みが続いています。
※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。
※夢ナビ講義の内容に関するお問い合わせには対応しておりません。
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