誰もがスポーツを安全に楽しめる未来へ

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子どもの頭部を守るスポーツ科学

ラグビーでは、成人を対象とした脳しんとうや傷害予防の研究が数多く行われています。一方で、小学生を対象とした研究は少なく、子どもの身体的特徴に関する科学的なデータは十分ではありません。しかし、小学生でも大人と同じようにタックルやコンタクトプレーが行われるため、安全対策は欠かせません。
そこで、小学生ラグビー選手の首の筋力を測定し、学年や体格、競技経験との関係が分析されています。子どもの発育段階に応じた首の筋力の特徴を明らかにすることで、科学的な根拠に基づくトレーニングや傷害予防につながる知見を蓄積し、子どもたちがより安全にスポーツを楽しめる環境づくりをめざす研究です。

タックル指導を科学する

ラグビーでは、「頭を上げる」「顎を引く」といったタックル指導が広く行われています。しかし、こうした指導がどのような身体の動きにつながり、頭部や首のけがを防いでいるのかは、科学的に十分解明されていません。
そこで、筋電図や動作解析、加速度計などを用いて、首だけでなく体幹を含めた筋肉や身体機能の連動を分析し、安全なタックルに必要な動きを明らかにする研究が進められています。科学的な根拠に基づく指導法を確立することで、より安全なタックル技術の普及や、ラグビーにおける傷害予防につながることが期待されています。

スポーツを安全に楽しむために

スポーツでけがをしない一番の方法は、スポーツをしないことかもしれません。しかし、それではスポーツがもつ楽しさや健康、仲間とのつながり、成長する機会まで失われてしまいます。大切なのは、「スポーツをやめること」ではなく、「安全に続けられる環境」をつくることです。
地域や学校のスポーツ現場では、専門的な知識をもつ指導者や医療スタッフが十分ではない場合もあります。だからこそ、経験や感覚だけでなく、科学的なデータに基づく安全対策や指導法が重要になります。スポーツ科学は、誰もが安心してスポーツを楽しめる環境づくりを支える重要な役割を担っています。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

日本大学 スポーツ科学部 競技スポーツ学科 准教授 富樫 俊文 先生

日本大学 スポーツ科学部 競技スポーツ学科 准教授 富樫 俊文 先生

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スポーツ医科学

先生が目指すSDGs

メッセージ

「昔からそう教わってきたから」「有名な選手が言っていたから」と、それだけで信じてしまっていませんか。スポーツ科学では、研究で示されたエビデンスだけでなく、現場で培われた経験や知識、そして選手一人ひとりの目標や思いも大切にしながら、「その人にとって最善の方法」を考えます。大学では、科学的な根拠を理解し、現場での経験や選手一人ひとりに合わせて活かす力を身につけます。スポーツを「する」だけでなく、「支える」「より良くする」ことに興味がある人は、ぜひスポーツ科学の世界に挑戦してみませんか。

先生への質問

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