インターネットでのアンケート結果は本当に信じられるか?

いい加減な回答を検知するには
大勢の人を対象にしたアンケート調査がインターネット上で行われることが増えています。しかし、「いい加減な回答」が紛れ込む可能性が問題視されています。いわば「異常なデータ」を放置したままでは、正しい結果が得られません。「異常検知」は統計科学で研究されていますが、インターネットアンケートに特化したものはまだ少なく、調査と並行して異常検知の手法研究が行われています。
仕事のやりがいの正体を調査
事例の一つとして、「ミーニングフル・ワーク(仕事のやりがい)」の正体を探るための、アンケート手法の研究があります。社会人を対象に行うインターネットアンケートでは、職場での待遇の良しあしだけでなく、「仕事が自分の人生にいい影響を与えているか」といったより広い視点から、仕事中にどんなときにやりがいを感じるか、職場での人間関係はどうか、などの質問に答えてもらいます。
異常検知で信ぴょう性を高める
調査では、結果を分析する前に異常検知を試みました。例えば、「仕事にやりがいを感じるか」という質問に「とても感じる」と答えたにもかかわらず、「仕事に満足しているか」に「まったく感じない」と回答しているデータがありました。しかしやりがいを感じている人は、満足感も抱いている傾向が見られたため、複数の質問の回答を組み合わせて、全体の傾向から明らかに逸脱したものを除外することで、アンケートの信ぴょう性を高めました。
こうして見えてきた高いミーニングフル・ワークの条件は、「社会に貢献できているという実感」でした。会社として利益を上げていても、仕事内容が社会に貢献していないと感じる場合はミーニングフル・ワークの度合いが下がりました。また、欧米では「競争」がミーニングフル・ワークにつながっていましたが、日本では「協働」が重視されるという違いも見られました。調査を続ければ、働きやすい職場づくりなどに役立つデータが見つかるかもしれません。
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