Power of L2 narrative identity
ナラティブアイデンティティとは
今まではおそらく考えたことはないかもしれませんが、英語のユーザーとして自分をどのように捉えていますか? このような考え方を「L2 narrative identity(英語の学習者およびユーザーとしてのあなた自身について作成するストーリー)」と呼んでいます。
これは、これまでのあなたの人生だけでなくあなたの今後の人生、未来のあなた、あなた自身の希望や夢も含まれます。この物語においては、あなたが主人公であり、物語を通して自分自身が成長するのを見る観客でもあります。それでありながらあなたは作者であり、物語を作成する人でもあるのです。
あなたの物語のL2アイデンティティはあなたの全体的な物語のアイデンティティの一部であり、全体から切り離されたアイデンティティではありません。言い換えれば、「英語ユーザーとしてのあなた」が「あなた自身のアイデンティティ」に一体化されています。
過去の自分を捉え直す
Narrative identityの考え方を用いると、なんとなく英語が苦手な人も、過去の出来事を振り返り、見つめ直すことで、英語学習への意欲を改善出来るでしょう。過去の英語学習における経験を新しく捉え直して行くことで、苦手意識が薄れる可能性があります。そうすれば負の感情に左右されることなく、モチベーションを設定し直して英語学習に取り組めるようになるでしょう。
Agencyで自分のストーリーを創る
とはいうものの、ネガティブな感情を改めていくことは簡単ではありません。しかし、私たちにはAgencyがあります。ここでいうAgencyとは外的な要因によって心の中で育まれた苦手意識を主体的に自身でコントロールしていく力のことです。Agencyを使ってストーリーを創ることで、その時の感情を捉え直してコントロールしていくことはできるのです。
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先生情報 / 大学情報
専修大学 文学部 英語英米文学科 教授 ギリズ ヘイミッシュ 先生
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