赤ちゃんがいる暮らしをVRでイメージ化 母性看護学の教材開発

女性の妊娠・出産や子育てを支える
生育看護学は、母性看護学と小児看護学の研究を行う分野です。母性看護学は女性のライフステージに合わせた健康支援、特に妊娠・出産、赤ちゃんとの生活という大きなライフイベントを迎える女性の健康支援を考える分野です。小児看護学は子どもの成長・発達、子どもを取り巻く家族や環境を踏まえて、子どものケアについて考える分野です。
産後の女性は、産後うつ、社会的孤立、虐待など、陥りがちなさまざまなリスクがあります。このため、赤ちゃんを迎えた家族のスタートを支える生育看護学では、「産後の女性がどんな環境で子育てをするのか」という視点がとても大切です。
赤ちゃんが暮らしている家をVRで訪問
少子化の影響で、若い世代の人は赤ちゃんのいる家族と接する機会が減っています。現実で関わることができない部分を補うために、看護学生向けにメタバース(仮想空間)やVRを使った教材の開発が進められています。VR空間で赤ちゃんが暮らす様子をみることで、学生が現実にある多様な育児環境を知ることができるというメリットがあります。
母親や赤ちゃんのアバターとコミュニケーションができる仕組みも開発中です。また、没入感が高まるVRがよいか、いつでも手軽に勉強できるスマホがよいかなど、使用するデバイスの検討も進んでいます。
イメージする力が生み出す個別的な支援
産科の看護師は、産後の母親に対して育児指導・支援を行います。子育ての環境は一人一人違うため、看護師は母親からさまざまな情報を得て、その人の育児をイメージしながらいろいろな視点でアドバイスをします。どんな家・どんな部屋で過ごすのか、授乳の場所はどこか、赤ちゃんが寝たとき母親が休む場所はどこか、育児を手伝ってくれる人はいるかなど、リスクが潜んでいないかどうかチェックすることも必要です。このような個別的な指導・支援は、産後うつや虐待を防ぐことにもつながります。
※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。
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