幼児期の「健康なカラダ」づくりについて

幼児期は健康なカラダをつくる最適な時期
「健康なカラダ」と聞いて、どのような姿をイメージしますか? 「健康なカラダ」には心と体が密接に関わってきます。特に幼児期においては、遊ぶことを通して動きづくり(体をコントロールする力)、他者とのコミュニケーション、表現、社会性、知的等々の発達が盛んな時期となります。そのような時期に、今の子どもたちの遊び環境は、十分に整っているとはいえないのが現状です。生活が豊かになり、情報に溢れ、本来育まれるはずの力が育まれていない状況にあります。親だけ、家族だけ、幼児教育施設の先生だけ、というように、誰かに任せるのではなく、すべての大人が一体となり、子どもの健康なカラダについて、今一度考える必要があります。学力重視ではなく、何を優先して子どもたちを育てていかなくてはならないのか、誰もが一緒に子どもの健康なカラダについて考えることが大切なのです。
大人も子どもも健康に
「子どもだから」「大人だから」健康が大切なわけではなく、健康なカラダは、子どもも大人も大切です。スマートフォン等のスクリーンタイムの増加、体力の低下、バランスのとれた食事、遊び(運動)の時間、睡眠等々、自分自身に置き換えて考えることが大切です。
幼児期運動指針の存在
平成24年に策定された「幼児期運動指針」があります。子どもに関わるすべての大人が同じ方向をみて、子どもに対して一貫した援助ができるようにと、作られました。幼児期の運動のあり方・意義とは何でしょうか? 筋力アップ、それとも動きづくりでしょうか? そして、何を運動として捉えるのでしょうか? 1日にどれくらいカラダを動かすと良いのか、この時期にカラダを動かす上で最も大切にしたいことは何か等、指針をもとに大人も一緒に子どもたちと心を揺らし、カラダを動かしながら、健康について考えることがめざされています。
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