ビジネスに不可欠な存在に成長した、Web広告の今とこれから

四大メディアを上回ったWebの広告費
大手広告会社の電通の調査によると、2024年の日本の広告費の総額7兆6730億円のうち、Web広告はその47.6パーセントにあたる3兆6517億円に達し、新聞・雑誌・テレビ・ラジオのマスコミ四媒体の広告費の合計2兆3363億円を大きく上回りました。
今や、ビジネスの世界において、Web広告は欠かせないプロモーションツールです。従来のマスコミ四媒体向けの広告を担っていた大手の広告会社がWeb広告を積極的に取り扱うようになっただけでなく、多くの小規模な企業や個人レベルのビジネスであっても、Web広告を活用できる仕組みがそろってきました。
Web広告の増加に伴うさまざまな課題
Web広告の増加と多様化に伴い、広告としての質の低下や、詐欺目的のサイトなどへの誘導を狙った悪意のある広告の氾濫など、さまざまな課題も生まれました。そうした現象の影響で、ユーザーの間では、Web広告に対する忌避感の増加や信頼感の低下も生じています。
Web媒体によっては、純広告枠を確たる企業に販売することでの広告の質の担保や、広告を配信するネットワーク側でも審査やフィルタリングによる不適切な広告の排除などに努めています。しかし、そうした対策は追いついていないのが現状です。2025年に入ってからも、料理のレシピなどの生活情報を主に扱う大手のWeb媒体のサイトに、広告ネットワーク側のチェックをかいくぐった、いかがわしい内容の広告が表示されてしまったという問題が起きました。
まずは全体の仕組みを理解すること
Web広告をはじめとするWebビジネスを行っていくには、まず、それらがどのようにして成り立っているのか、全体の仕組みを理解することが不可欠です。例えば、検索エンジン最適化(SEO)、Web広告、SNSの広報活動、各種アプリなど、それぞれの基本的な特徴や役割についてです。技術革新や、それに伴う規制など、今後もWebビジネスの変化の波は激しいのです。
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茨城キリスト教大学経営学部 経営学科 教授佐藤 和明 先生
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