地域を支える「互助」の精神を後押しするのは?

地域を支える「互助」の精神を後押しするのは?

地域づくりの一端を担う

保健師といえば、乳幼児から高齢者までを対象に、保健センター、子育て世代包括支援センター、地域包括支援センター、保健所、学校や企業などで健康相談に乗ったり、生活習慣病予防の指導をしたりと、人々の健康と生活を支える仕事というイメージでしょう。実はそのほかに、「地域づくり」や「まちづくり」という仕事もあります。地域内で「人のお世話」ができる方を見つけ出し、共に地域を支え、住民同士が助け合う体制をつくっていこうというものです。

住民の行動変容を促す

現代は高齢化と少子化が進み、共働き夫婦も増えて隣に住む人の顔もよく知らないといった、関係性の薄い地域が多いです。しかし一方で、「困っている人の手助けをしたい」と思っている人もいます。例えば、子育てを卒業した人、仕事をリタイアした人など、人生の多忙な時期から一段落した人たちです。ただ、具体的な一歩の踏み出し方がわかりません。そんなときにつなぎ役となるのが、地域を知る保健師です。関係者を紹介したり、本人の背中を押したりします。

互助で地域の暮らしを豊かに

地域づくりにおいてキーワードになるのは、お互いに助け合うという意味の「互助」です。見守り活動において、大人たちは子どものために貢献し、それによって笑顔や「ありがとう」という感謝の言葉が交わされます。こうした交流は地域を活性化させます。満足感や達成感による精神的メリットもあるでしょう。若い子育て世代も、「いい人が多いから、ここに住み続けよう」という気持ちになり、それは地域の持続性につながります。
そのような地域なら、例え災害があっても避難時の声かけや、食べ物を分け合うなどといった行為が自然に生まれるでしょう。行政や医療従事者といった第三者が間に入らずとも、もっとも身近な地域住民の間で「互助」が育まれる環境づくりが、日々の暮らしの質や幸福感を上げるために大切なのです。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

茨城キリスト教大学 看護学部 看護学科 准教授 叶多 博美 先生

茨城キリスト教大学 看護学部 看護学科 准教授 叶多 博美 先生

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公衆衛生看護学

先生が目指すSDGs

メッセージ

人との出会いを大切にしてください。そして、まわりの人への感謝の気持ちを持ち続けてほしいです。相手に対して「ありがとう」の気持ちを持つことができると、あなた自身に対しても、同じように感謝の気持ちを持てるようになるからです。例えば、受験勉強を頑張ってきた自分にも「よくやったね、ありがとう」と感謝できるでしょう。感謝の気持ちというのは自分を大切にする心を育て、それがあなた自身への自己肯定感にもつながります。どうかあるがままの自分を認めて、自分を大切にしてください。

先生への質問

  • 先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

茨城キリスト教大学に関心を持ったあなたは

茨城キリスト教大学は、文、生活科、看護、経営、未来教養学環の4学部1学環からなる総合大学です。全学部が集まる「ワンキャンパス」は、常磐線大甕(おおみか)駅から徒歩1分の好立地にあります。地域連携や国際交流が盛んで、「学生プロジェクト」では日立市と連携し、まちづくりなどをテーマに調査・研究を行い、その成果を発表。提案が市の施策として検討されることもあります。また、留学生をサポートする「バディシステム」や、日常的に英語に触れることができる「チャットアワー」を通じて、“話せる英語力”を身につけます。