医療現場の最前線で働く看護師・助産師の不安を減らす

求められる自立した判断
看護師・助産師には、自立した判断が求められるシーンが増えています。その理由の一つは、看護師・助産師は、患者である妊産褥婦のそばにいて、正常からの逸脱や異常への移行を一番発見しやすい立場にあることです。しかし、新人看護師・助産師は臨床経験が浅いため、自分で判断することは難しいです。
臨床判断を向上するためには、「臨床推論」という思考のプロセスを学ぶことが必要となります。臨床推論とは、患者の状態を評価し、適切な看護を導き出すための思考プロセスです。
異常を読み解く力
助産師の働く臨床においては、女性の社会進出、晩婚化を背景として出産年齢が高くなり高齢妊婦が増え、何らかの合併症や異常を抱える妊産褥婦が増えています。助産基礎教育においては、異常発生時の判断力や対応力を強化することが課題となっており、その教育方法の開発が求められています。経験の少ない新人助産師であっても、臨床においては、正常からの逸脱や異常への移行という状況を判断することが求められます。そのような時、状況をどのように観察し、情報をどのように分析し評価するのか、その思考のプロセスを学習していたら、落ち着いて判断ができるようになるはずです。経験豊富な助産師は、正常からの逸脱や異常への移行時に、推論的思考と直感的思考を連動させながら適切に判断を行っています。
新人看護師・助産師向けの教材
今後は熟練助産師の思考を可視化し、それをシミュレーションビデオにし、教材として活用してもらおうと、熟練助産師たちへのヒアリングが始まっています。新人看護師・助産師がこのシミュレーションビデオで学べば、いざ患者の異常に立ち会ったときに、自分が何を見てどう判断すべきかを思考しやすくなるでしょう。そして新人看護師・助産師が自立した判断ができるようになれば、よりよい看護を提供することにつながっていきます。
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