コミュニティビジネス 地域の困りごとを「仕事」や「交流」に

コミュニティビジネス 地域の困りごとを「仕事」や「交流」に

コミュニティビジネスとは

コミュニティビジネスとは、地域で生じた課題に対して、地域に眠っている「人・モノ・自然」などの社会資源を活用しながら、解決をめざす取り組みです。空き家や空き店舗の増加、過疎化などの課題は、これまで行政が中心となって対応してきました。しかし、人口減少や財政面の制約などから、行政だけで解決するのは難しい場合もあります。そこで、地域住民やさまざまな業種の企業、福祉施設などの多様な立場の人が関わり、地域資源を生かしたビジネスモデルをつくることで、地域課題の解決をめざすのがコミュニティビジネスです。住民が主体となって、地域の問題を「自分事」としてとらえ、取り組む点に特徴があります。

使われていない地域資源を生かす

コミュニティビジネスの一環で、空き店舗の増加や過疎化といった課題について、使われなくなった空き店舗を地域の人が集まるコミュニティの場として活用する取り組みがあります。例えば、地域の畑で育てた野菜を販売したり、収穫したサツマイモを福祉施設と連携して動物用のおやつに加工し、動物病院で販売する試みも模索されています。また、港近くの商店街では、地域の特性を踏まえ、受け継がれてきた食文化や郷土料理を見つめ直す動きもあります。日本海で獲れる「エソ」のように、栄養価が高いにもかかわらず、規格や見た目の問題で販売されずに廃棄されてしまう魚を活用する構想も検討されています。

課題解決や地域活性化につなげるには

地域活動は、現場に足を運び、よりよい仕組みを探っていくことが重要です。地域の人と直に関わりながら活動を進めると、うまくいくだけでなく、新たな課題も見えてきます。商品づくりや販売方法、地域住民との関わり方なども、実践を重ねる中で見直しや工夫が重ねられていきます。こうした試行錯誤を通じて、その地域に合った持続可能な仕組みを磨いていくことが、課題解決や地域の活性化には欠かせないのです。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

新潟青陵大学 福祉心理子ども学部 社会福祉学科 助教 伊藤 裕輔 先生

新潟青陵大学 福祉心理子ども学部 社会福祉学科 助教 伊藤 裕輔 先生

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社会福祉学、ソーシャルワーク

メッセージ

若い時期は、大人と比べて自由に使える時間が多くあります。時間は誰にでも等しく与えられていますが、決して無限ではありません。現代は利便性が高まり、携帯電話一つで買い物ができたり、社会情勢をすぐに知ることができます。しかし、実際に人と関わり、誰かのために何かをする経験は、これから大人になっていく中で必ず自分の力になります。自分のための時間だけでなく、人や地域のために時間を使うことにもぜひ取り組んでみてください。地域には何が必要なのかと考え、その疑問を行動につなげられる人になってほしいと思います。

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