違いを認め合い、共に育つ保育

違いを認め合い、共に育つ保育

子どもの興味・関心に着目した発達支援

保育の現場では、集団になじめず突然保育室を離れたり、友だちに手を出したりする子どもの姿が見られることがあります。また、自分の気持ちをうまく言葉で表現できず、不安や葛藤を抱えている子どももいます。
こうした子どもの姿を理解し、どのように関わるかは、保育における大切な課題です。子どもを一方的に集団へ合わせるのではなく、一人一人の興味や関心に目を向け、遊びや生活の中に見られる「すてきな姿」を丁寧に受け止めることが重要です。そして、子ども自身が「やってみたい」「成長したい」と思う気持ちを大切にしながら、その育ちを支えていくことが求められています。

遊びに没頭している場面の記録

保育者は子どもの気になる行動のみを切り取るのではなく、その背景や要求の表れとしての意味にも目を向け、記録を整理していくことが大切です。また、遊びに没頭する姿や笑顔で過ごす場面にも着目し、その様子を記録することが求められます。こうした記録の積み重ねを通して、保育者は子どもを「できる/できない」でとらえるのではなく、その子どもの良さや「すてきな行動」、さらには伸びようとする芽に目を向けるようになっていくでしょう。このような視点の変化は、子どもの安心感や遊びの充実につながり、行動の安定にも寄与すると考えられます。

子どもたちが「共に学び合う」保育へ

障害のある子どもの保育では、個々の子どもの発達に合った目標と内容を具体化するものとして「個別の指導計画」が必要とされます。園全体のカリキュラムを大切にしながらも、日々の保育記録から子どもの実態や興味のある遊びを把握し、「個別の指導計画」に反映させることで、保育のあり方も変わってきます。保育者が一人一人の遊びを肯定的に見ていくことで、子どもたちの間でも、障害の有無にかかわらず、互いの違いを受け入れ、共に学び合うインクルーシブ保育が展開されます。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

新潟青陵大学 福祉心理子ども学部 子ども発達学科 教授 齊藤 勇紀 先生

新潟青陵大学 福祉心理子ども学部 子ども発達学科 教授 齊藤 勇紀 先生

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子ども学、保育学、障害児保育

メッセージ

高校生の段階では、「人と関わる仕事がしたい」というように、将来を漠然と考えていてもよいと思います。大学での学びやさまざまな出会いを通して、興味や関心は少しずつ形になっていきます。私自身も、大学時代の実習で自閉スペクトラム症の子どもと関わった経験が、この分野に進むきっかけになりました。子どもに関わる仕事には、さまざまな形があります。焦らず、自分らしい関わり方を見つけていってほしいと思います。

新潟青陵大学に関心を持ったあなたは

全国トップクラスの資格養成数(助産師:全国5位など)と就職実績(看護系:全国1位、心理系:全国6位など)を誇る新潟の伝統校です(大学通信「大学探しランキングブック2026」より)。
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