世界中で大人気! 日本漫画の最大の武器は?

世界中にファンを持つ日本の漫画
日本の漫画は世界中で人気を博しており、日本のヒット作品は世界でも軒並みヒットすると言われています。フランスでは売られている本全体の約半分が日本の漫画であるとか、2020年に『鬼滅の刃』シリーズの売上部数が日本国内だけでアメリカンコミックス全体の売上部数を上回るなど、数字の面でも注目されています。また日本の漫画は食べ物やファッションなどの日本の文化を気軽に知るツールとしても役立っています。パリで毎年開催されている、ヨーロッパ最大級の日本文化の祭典「ジャパンエキスポ」に来場する人の多くは、漫画で見たたい焼きやおにぎりなどの食べ物を楽しみにしています。
日本独自のビジネスモデル
海外にも漫画はありますが、日本の漫画との最大の違いは「誰がつくるのか」という点です。海外の漫画家はアーティスト思考が強く、自分が紡ぎ出す物語には誰の意見も求めません。一方、日本では出版社が読者アンケートから得たデータを大量に保管しており、編集者はそのデータを基に漫画家にアドバイスして一緒に漫画をつくり上げます。つまり漫画家、編集者、読者の3者が互いをリスペクトして直接・間接的に意見を擦り合わせてつくり上げるのです。このビジネスモデルが、唯一無二の、物語性に優れた漫画を生み出し、世界中の漫画ファンの胸を熱くしています。
デジタル化の利点
日本の出版社は10~20年前までは国内の利益を追求していましたが、漫画読者層の多くを占める若者が少子高齢化により減った現在は国外の利益も追求するようになりました。デジタル化はそんな現況を後押ししています。電子コミックは紙書籍より極端に安いわけではありませんが、その国の平均収入に合わせて価格設定できるのが特徴です。加えて、現地にとって日本の漫画は翻訳にしかコストがかからないため、自国の漫画よりも安く売れます。この利点を生かせば、世界中の国々で日本の漫画がさらに存在感を放つことが可能でしょう。
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龍谷大学 国際学部 国際文化学科 准教授 杉本 バウエンス ジェシカ 先生
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