実況動画を見ても、ゲームの面白さは変わらない?

ゲーム実況によるネタバレ
ゲームをプレイする様子を映した実況動画の視聴は、新たな娯楽の一つです。しかし実況動画を見ると、ゲームの内容がほぼわかってしまうため、いわゆる「ネタバレ」の状態になります。それでも実況動画を視聴したあと、同じゲームを自分で購入して遊ぶ人も多いです。ネタバレによってゲームの面白さは減らないのでしょうか。このような疑問を起点に、社会心理学の実験が行われました。
ゲームの面白さを調査
実験では、事前にネタバレをしたグループとそうでないグループで同じゲームを遊んでもらい、感想の比較が行われました。遊んでもらうのは、ストーリーのあるアドベンチャーゲームです。その結果、どちらのグループもゲームを「面白かった」と評価しました。テレビや小説、映画などに関する心理学の先行研究では、ネタバレがあると作品がつまらなくなる、という結果が出ています。しかしゲームの場合、ネタバレは面白さに影響しなかったのです。
面白さを促す相互作用性
ネタバレの影響が少なかった理由の一つが、ゲームならではの相互作用性です。例えばテレビドラマの場合、内容に不満があったとしても視聴者は手を加えることができず、メディアから一方的に情報が送られ続けます。一方ゲームでは、プレイヤーがキャラクターなどを自分で操作して内容に関われます。メディアと人との間で、双方向の情報のやりとりが生じているのです。そのため物語の展開がわかっているとしても、自分で操作することで面白さを追体験できます。実況動画を見た人々も、「実況者と同じ感情を味わいたい」など追体験への興味が生まれることから同じゲームを遊ぶのだということが、研究から明らかになりました。
ゲームに関しては相互作用性のほかにも、人間の身体能力や認知能力へのポジティブな影響や、コミュニケーションツールとしての活用などさまざまな研究が行われています。新しいメディアが人々に与える影響をさらに明らかにしようと、調査が続いています。
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