焼き肉もハンバーガーも我慢しない! 食べながらがんを防ぐ

気になる発がん物質
焼いた肉やスモーク食品には、発がん物質が含まれていることが知られています。発がん物質を口にすると、体内での代謝の過程でDNAに結合する化合物が生じ、遺伝子変異を引き起こす場合があります。つまり、食べること自体ががんのリスクにつながり得るのです。
しかし、現代社会で「焼き肉もハンバーガーも食べない」という選択は現実的ではありません。求められるのは、食べることをやめるのではなく、「食べながら防ぐ」アプローチです。発がん物質が体内でDNAと結合するまでの代謝プロセスのどこかを食品成分でブロックできれば、好きなものを食べながらリスクを下げられるということです。
ブロッコリーがいい?
1990年代、アメリカ国立がん研究所は「デザイナーフーズ計画」として、がん予防に有効な食品リストを発表しました。このリストに載ったニンニクなどの野菜が注目を集め、「野菜を食べましょう」という情報が広まりました。しかし「どの成分が」「どこに」「どれくらい」作用するかが特定できなかったため、計画は具体的な提言を残せずに終了しました。
その課題を受け継ぐように、現在の研究ではブロッコリーやキャベツ、タマネギの成分が、がんの発生を抑える可能性があるということがわかってきました。どの成分がどう働くのかまで明らかになれば、納得感をもって食事を選べるようになります。
好きなものを食べて、がんも防ぐ
がんの最初の遺伝子変異が起きるまでには、かなりの時間がかかると一般的に言われています。しかし一度変異が入ると進行は速く、修復する力も年齢とともに低下していきます。つまり、若いうちからの食習慣が将来のリスクに影響するわけです。
「肉を食べるときにはブロッコリーを〇個添えるといい」といった、根拠のある具体的な指針が示されれば、食べたいものを食べながら自分の体を守る選択ができるでしょう。好きなものをおいしく食べることと、健康であることを両立させられる時代が、着実に近づいています。
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