自ら学ぶ英語教育 生徒の主体性を育む授業とは

英語を使って何をする?
英語の授業の目標は、単語や文法を覚えて、テストで良い点を取ることだけではありません。今の教育では、生徒が「英語を使って将来何ができるか」を考えて、主体的に学びを進めていく姿勢を育てることが大切だとされています。
教師は「補佐役」
実践例の一つが「自己調整学習」と呼ばれる授業スタイルです。教師が教科書の内容を一方的に説明するのではなく、生徒が学習内容を予習しておくことを前提に、授業ではペアワークや個人で問題を解いて発表するなど、演習を中心に学びを進めます。
その間、教師は生徒たちの様子を見て、理解不足や質問があるときに説明を入れる補佐役に回ります。ただそこにいるだけのように見えるかもしれませんが、実は教師の手腕が問われます。
この授業がうまく機能するのは、生徒にある程度学習の下地がある場合です。クラスにどのような学習方法が最も適しているかも見極めなければいけません。教師が問いかけたとき、生徒たちが自然に発言できるような雰囲気が形成されていることも大切です。自己調整学習は、教師と生徒が双方向のコミュニケーションを取れることが重要で、形だけをまねても良い授業にはなりません。クラスごとの習熟度や雰囲気をよく把握して、それぞれに合った形を探っていくことが大切です。
卒業後も学び続ける力を
大切なのは、学校にいる間だけで学びが完結するわけではないということです。学びのきっかけを得たとき、教えられたことをただこなすのではなく、「もっと知りたい、もっと学びたい」と感じて、自分で考えて行動した経験の積み重ねが、学び続けるカギになります。
日本人にとって外国語である英語は、実際に使ってみて、間違えながら身についていくものです。英語の授業は、「試して、振り返る」経験を積みやすく、自ら学ぶ力を培う場として適しています。高校生の段階で身につけたその力は、その後の人生を支える大きな土台になるはずです。
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