アイデアがカギを握るIoT 企業の現場でニーズを調査

リモート操作をするには
IoT(モノのインターネット)は、モノにセンサを付けてデータを収集し、インターネットで送受信して動作や処理を行うシステムです。例えば、外出先からの操作や自動化でエネルギーを賢く使うスマートハウスにはIoTが活用されています。
ただ、例えばバスタブにお湯をためるのに、外出先からオン・オフで操作するには、浴室の大改造が必要で、簡単にはできません。そこで、蛇口の形にあった部品を3Dプリンタで作り、リモート操作を可能にした事例があります。個々の事情に合わせて工夫しないと、IoT技術を活用できないことも多いのです。
まずは実態調査から
工夫が必要なのは企業も同じです。工場内の機器をインターネットにつなげれば解決するわけではなく、本当にメリットがあるか、ほかに効率的なアイデアはないか、などを考えなくてはなりません。IoTを導入するコストよりメリットが大きくなければ、見送られることになります。また、企業内部の視点だけでは、有効な活用法がわからないこともあります。そのため、IoT研究者が企業の現場を訪れて、IoT活用の可能性を探すところから研究が始まります。
例えば、機械が止まっている時間を減らしたいというニーズにIoTで応えようという研究が行われています。研究はまず、どの機械が1日のうちどのくらい動いているか、どの製品を受注したら生産性がいいかなど、IoTとは別の観点の調査から始まります。前述のバスタブの例と同様、現状をしっかり観察・整理することから、真に有効なIoT活用が見つかるのです。
ロボットにどう組み込むか
IoT技術はロボットにも使われています。例えば、「転倒したロボットを起こすロボット」の共同研究が進められており、センサや通信、AIの仕組みをどう組み込むかが検討されています。
IoTの基本技術は、ほぼ既存のデバイスやネットワークの基礎知識に基づいています。活用の成否は、いかに使い方のアイデアを出せるかに懸かっているのです。
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新潟工科大学 工学部 工学科 機械システム学系 IoTソフトウェア工学研究室 教授 堀 雅和 先生
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