観光列車にワクワクを! 体験を生み出すデザインの役割

目的のために計画する
「デザイン」と聞くと、かっこいい形やおしゃれな色を考えることだと思う人は多いかもしれません。それも大切な要素ですが、実はデザインという言葉には「目的のために計画する」という意味もあります。デザイナーの仕事とは、単に見た目を整えることではなく、それを使うことで「どんな体験を生み出したいのか」を考え、目的のために形や色、空間を具体化することです。例えば鉄道車両も、単なる「人を運ぶ箱」としてつくられているわけではありません。「利用する人がどんな気持ちになるのか」まで考えてデザインされているのです。
通勤列車と観光列車の違い
同じ車両でも、通勤列車と観光列車では役割が大きく異なり、デザインもまるで変わります。通勤列車では、多くの人を安全かつ効率よく移動させることが重要です。一方、観光列車は、目的地へ向かう時間そのものを楽しんでもらうことも求められます。そのため、車窓の景色を見やすくする座席配置や、旅情を感じさせる照明・素材・色彩などが細かく設計されます。また、沿線地域の文化や歴史、伝統工芸などをリサーチし、その土地らしさをデザインに取り入れることも大切です。鉄道車両は単なる移動手段ではなく、「旅の体験」をつくる存在でもあるのです。
デザインは社会を豊かにする
デザインの目的は、「自分の作品」をつくることではなく、人々の生活や社会をより良くすることにあります。プロダクトデザインやインダストリアルデザインは、モノを通して新しい価値を提案し、社会に貢献してきました。現在はスマートフォンのアプリのように、形のないサービスも重要になり、デザインの役割も変化しています。また、近年は環境に配慮したサステナブルデザインも求められています。長く使い続けられるものを考えたり、環境負荷を減らしたりすることも、現代のデザインに欠かせない視点です。デザインをこれまで以上に広い意味でとらえることで、デザイナーが社会に貢献できる可能性はさらに広がります。
※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。
※夢ナビ講義の内容に関するお問い合わせには対応しておりません。
先生情報 / 大学情報

先生が目指すSDGs
先生への質問
- 先生の学問へのきっかけは?
- 先輩たちはどんな仕事に携わっているの?
![選択:[SDGsアイコン目標7]](https://telemail.jp/shingaku/requestren/img/data/SDGs-7-active.png )
![選択:[SDGsアイコン目標8]](https://telemail.jp/shingaku/requestren/img/data/SDGs-8-active.png )
![選択:[SDGsアイコン目標12]](https://telemail.jp/shingaku/requestren/img/data/SDGs-12-active.png )







