天才ハッカーはもう古い? AIが変えるサイバー攻撃の最新事情

天才ハッカーはもう古い? AIが変えるサイバー攻撃の最新事情

攻撃はコンピュータから人に?

サイバーセキュリティと聞くと、コンピュータやシステムが攻撃を受けるものというイメージかもしれません。しかし現在のコンピュータの防御は非常に強固です。攻撃の矛先は、システムからそれを使う人間へと向けられるようになっています。例えば、システム内部に潜り込むために会社内部の人間をだまして情報を聞き出し、なりすますというものです。また、親しくやり取りをする中でだまされて自らウイルスに感染させてしまうといったこともあります。人をだまして情報を抜き出す手口は昔から見られますが、防御を固めたコンピュータより、人の方が穴を開けやすいということなのでしょう。

AIの発達で攻撃は進化

サイバー攻撃は、高度なセキュリティ技術を持った天才ハッカーによるものという印象が強いかもしれませんが、このイメージもすでに古いものとなっています。AIを駆使することで、標的ごとにカスタマイズされた巧妙な攻撃を仕掛けることも可能になっているのです。一昔前まで、外国からの攻撃に関しては、「日本語が怪しい」といった判断材料がありましたが、今では判断が困難になっています。「気を付けましょう」と人間の意識に訴えて防ぐには限界があり、だまされる前提、破られる前提で対応を考える必要があります。

アンテナを張り、リスクを把握

このような攻撃に対応するには、敵(攻撃者)が何を狙い、どのような手法や技術を使うのか、といった情報を収集、分析し、対策もアップデートしていくことが非常に重要です。
しかしながら、ビジネスにおいてセキュリティ対策は利益を生むものではなく、マイナス(損失)を防ぐために行うもので、このような活動に十分なコストをかけることができるとは限りません。また情報の収集、分析といった活動は個人や個々の企業単位で行うには限度があります。だからこそ、万が一のダメージを想定しながら、リスクの大きさに応じた対策を取る考え方(リスクマネジメント)が重要なのです。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

※夢ナビ講義の内容に関するお問い合わせには対応しておりません。

先生情報 / 大学情報

昭和音楽大学 芸術工学部(設置認可申請中 ※2027年度開設予定)  教授 菊池 温紀 先生

昭和音楽大学 芸術工学部(設置認可申請中 ※2027年度開設予定) 教授 菊池 温紀 先生

興味が湧いてきたら、この学問がオススメ!

サイバーセキュリティ

先生が目指すSDGs

メッセージ

私はおよそ25年前にセキュリティ分野に携わり始めました。セキュリティは情報管理、ITシステム、ネットワーク、法律など、さまざまな領域と関連があります。すべての領域の専門家になるのは難しいため、教わる姿勢が大切です。「ここは専門外だから」といって触れないのではなく、いろいろなことに興味を持って学んでください。その積み重ねが、広範なセキュリティ対策を考える引き出しになるでしょう。

先生への質問

  • 先生の学問へのきっかけは?

昭和音楽大学に関心を持ったあなたは

本学は礼(礼儀)、節(節度)、技(技術・技能)を身につけ、高い品性とコミュニケーション能力をもった音楽家・音楽人を養成します。教育基本法及び学校教育法にしたがい、大学では広く知識を授けるとともに、音楽を中心としたさまざまな領域に関する技能、理論及び応用を深く教授研究し、もって広い視野と高い識見を持つ人材育成を行い、短期大学部では、音楽を中心とした専門の技能、理論を深く教授研究し、実践的能力を備えた教養豊かな人材の育成をもって、いずれも文化の向上と社会の福祉に寄与することを目的としています。