温暖化で、気づかぬ間に変わる「当たり前」の食卓

温暖化で、気づかぬ間に変わる「当たり前」の食卓

地球温暖化で「稲作」に影響が

地球温暖化の影響で、「稲作」に深刻な影響が出ています。年々暑さが増していることから、粒の中が白く濁った米粒が多くなっています。そのため、昔ながらの稲作を行ってきた農家が、従来のやり方ではうまくいかないと悩むケースが増えています。
暑さに対応した稲作としては、まず田植え時期をずらすという方法があります。イネにとって一番暑さに敏感な時期は穂が出てから実が太る時期ですが、通常だとそれが暑さのピークといえる7月下旬~8月上旬にあたります。これまでは、5月上旬に苗を植えていたのですが、暑さの影響を考慮して5月下旬まで遅らせたところ、白く濁った粒が減ったという事例があります。

温暖化によって変わる私たちの食生活

温暖化に伴い、食卓にも変化が見られます。例えば、今は北海道のお米はおいしいものとして浸透しています。これは、品種改良のおかげでもありますが、温暖化によって稲作に適する土地がどんどん北の方に上がっているためです。
また京都では、ある有名な餡(あん)を使ったお菓子に影響がでました。餡の原材料である小豆は収量が非常に不安定な作物なので、ある年に高温による干ばつで小豆が不作となりました。そのため、毎日そのお菓子を作っていた会社が定休日を設けることになったのです。

環境の変化に合わせた新たな技術を

同じような影響は、果樹栽培の分野でも表れています。例えば、黒色が特徴的なピオーネというブドウがありますが、温暖化のため色がつきにくくなり、商品価値が下がるというケースもあります。ただし、そういった農作物は流通の前に廃棄されてしまうので、消費者は普段の生活の中ではなかなか気づきにくいことです。
今当たり前のように食べているものがいつまで食べられるかはわかりません。それをカバーするためにも、農業技術の研究を進めていく必要があります。中でも持続的な生態系を重視する「有機栽培」が注目されています。

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明治国際医療大学 農学部 食農エコロジー学科 (※2027年4月開設予定 設置認可申請中) 教授 大橋 善之 先生

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作物生産科学、作物学、雑草学

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メッセージ

大学時代はかけがえのない時間です。私自身、振り返ってみても一番楽しかったのは大学時代でした。それは友人関係や私生活はもちろんですが、大学時代が「研究の入り口」であったためです。大学に入っていい先生に巡り合ったことで、研究の面白さに気づくことができました。あなたにも、これから先、必ずそういった出会いがあるでしょう。そして、その出会いを生かせるかどうかはあなた次第です。チャンスを少しでも広げるため、これからの出会いを楽しんでください。

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明治国際医療大学は、1983年に日本で初の4年制鍼灸大学「明治鍼灸大学」として開学しました。2008年に現在の名称へ改称し、看護学科、救急救命学科、柔道整復学科、鍼灸学科を有する保健医療分野の総合大学として発展してきました。 学内に附属病院と附属鍼灸センターを併設するほか、学外にも複数の実習環境を整備しています。これらのネットワークを活かし、臨床実習を重ねることで実践力や応用力を養い、人と向き合うことのできる「こころ豊かな医療人」を育成します。