似ているからこそ間違える 韓国語と日本語の微妙な違い

似ているからこそ間違える 韓国語と日本語の微妙な違い

翻訳するときの意外な落とし穴

韓国語は、日本語と語順が似ており、助詞も使うため、日本人にとって学びやすい言語だと言われています。しかし実際には、似ていることが思わぬ誤用を生む原因にもなっています。例えば、日本語では「サムギョプサルが好きだ」と言いますが、この表現をそのまま韓国語に当てはめると助詞の選択を誤ります。日本語では「好きだ」という形容動詞を使いますが、韓国語では「好む」という動詞になるからです。こうした「似ているのに違う」部分は、日本語話者が韓国語を学ぶ際につまずきやすいポイントであり、その傾向を把握することがスムーズな韓国語学習には必要です。

言語の違いから文化が見えてくる

言語を学ぶと、単語や文法を覚えるだけではなく、背景にある文化や考え方の違いを知ることにもつながります。例えば、日本語で「薬を飲む」と言いますが、韓国語では「薬を食べる」と表現します。日本語では液体ではない薬にも「飲む」を使うため、逆に「なぜ飲むと言うのか」と考え直すきっかけになります。また、韓国語には、日本語だと複数の意味を持つ単語もあります。文脈によって「友達」「仲間」「相棒」など訳し方が変わる言葉があり、翻訳するには、使われる場面や人間関係まで理解しなければなりません。言語の違いを学ぶことは、異なる文化や価値観を知ることでもあるのです。

AIにはできない「人の翻訳」

近年はAIによる自動翻訳が急速に進歩し、外国語の文章も簡単に理解できるようになりました。実際、単純なやり取りであれば、AI翻訳は非常に便利です。しかし、小説や映画の字幕のように、感情や文化的背景が関わる言葉の表現は、単純な置き換えだけでは不十分なことがあります。例えば、数十年前の韓国を舞台にした作品では、その時代特有の暮らしや価値観を理解していなければ、自然な翻訳はできません。言語を学ぶことは、単なるコミュニケーション力の習得ではなく、「別の世界の見方」を理解する行為なのです。

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目白大学 韓国学部 韓国語学科 ※2027年4月新設 講師 曹 永宝 先生

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外国語教育

メッセージ

外国語の学習は、自分の考え方や視野を広げることにつながります。韓国語は日本語と似ている部分が多い一方で、表現や物事のとらえ方には意外な違いがあります。その違いを知ることで、「日本では当たり前」と思っていたことを客観的に見直せるようになります。言語を通して別の文化や考え方を理解できれば、自分の中にもう一つの世界が広がるような感覚が得られます。韓国語は日本人にとって学びやすく、努力が成果につながりやすい言語です。ぜひ新しい世界への第一歩として挑戦してみてください。

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