慢性的な痛みや不快感を和らげる マインドフルネスという考え方

慢性的な痛みや不快感を和らげる マインドフルネスという考え方

今に意識を向ける

マインドフルネスという言葉を聞いたことはありますか。マインドフルネスとは、今この瞬間の体験を意識する考え方です。評価を加えることなく、ただ意識を集中し、その心の状態を身につけるためにトレーニングを行います。
これは、現実から目をそらしてただポジティブ思考になろうということではありません。むしろ喜びも悲しみも、快適さも不快さも含め、ありのままの自分と向き合います。そして自分の感情や思考パターンに気づき、振り回されることなく、建設的に対処できるようになることをめざすものです。

マインドフルネスで痛みや不快感に対処

女性で、毎月月経の痛みや不快感に苦しむ人は一定数います。婦人科を受診する人もいますが、多くは我慢し、それでも痛みが強いと薬を飲んでやり過ごす人がほとんどです。病院に行くか、我慢するかを考えがちですが、もう一つ、月経にまつわる心身の不調を「受け入れる」という選択肢があります。
痛みや不調に困っている自分をそのまま受け入れ、自分の状態に正面から向き合えたとき、「今より過ごしやすくするには、自分に何ができるだろう」という発想が湧いてきます。ひたすら痛みに振り回されていた自分が、痛みをコントロールする側に回ったとき、次にやるべきことが選択肢として頭に浮かびます。これがマインドフルネスの考え方です。痛みに対して主体的になる、あるいはコントロール感を得るだけでずいぶん気持ちが楽になります。

痛みと上手に付き合う

こう聞くと、痛みは結局なくならないのかと落胆する女性もいるでしょう。しかし、なくせないなら心の反応を変えて、痛みと上手に付き合っていくのも一つの対処法です。もともと仏教に起源をもつマインドフルネスは、20世紀に、慢性的な体の痛みを抱える患者が痛みと付き合いつつ、豊かな人生を送れるようにと医療現場で導入されました。月経で苦しむ女性だけでなく、今後もいろいろな場面で広く必要とされる考え方になるかもしれません。

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跡見学園女子大学 心理学部 臨床心理学科 講師 稲吉 玲美 先生

跡見学園女子大学 心理学部 臨床心理学科 講師 稲吉 玲美 先生

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メッセージ

人の悩みには、「悩んで向き合うべきこと」と、「悩まなくてよいこと」があります。あなたの悩みも、よくよく考えてみると、この2つに分類されるのではないでしょうか。いじめに遭っているなど、自分の力だけではどうにもならない制御不能な環境にいたら、それは悩まなくてよいことですから、なりふり構わず逃げて、あなたの心を守る選択を優先してください。自分の心を大切にすることは、あなたがこれからよりよく生きるための基盤となるからです。そうして思い切り学生生活を楽しみましょう。

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跡見学園女子大学に関心を持ったあなたは

跡見学園女子大学では、1875(明治8)年の「跡見学校」開校以来、社会に柔軟に対応できる自立した女性を育成しています。この伝統を背景に、学生一人ひとりが4年間を通して、自分らしい生き方を見つけ、社会に出てからも自分の人生をデザインするための「ライフデザイン教育」を推進しています。その拠点になるのが2つのキャンパス。1・2年次は緑豊かな新座キャンパスでじっくり学び、3年次からは都心の文京キャンパスで学修。社会と関わりを持ちながら成長していくことができます。