「推し活」が映画業界を支えている

アニメ映画が興行収入の上位を独占
映画の歴代興行収入ランキングの上位を見ると、人気アニメシリーズがずらりと並んでいます。その中で近年のエンターテインメント業界には、以前は見られなかった傾向があります。
かつての映画鑑賞は1人1回が基本でしたが、現在のヒット作は1人で3回、5回、さらには20回と足を運ぶリピーターによって支えられています。また映画を見るだけでなく、パンフレットやグッズ、映画と連動したコラボ商品の売り上げが映画の興行収入アップに重要な要因となっています。このように作品のファンの「推し活」によって映画を支えるムーブメントが、現代のエンタメ業界の特徴です。
イケメンキャラやグッズが重要?
映画会社などは「推し活」をするファンの動向を数値化し、その結果によってマーケティング戦略も変化させています。例えば毎年のように新作映画が公開される『名探偵コナン』では、一時期「イケメンキャラ」の登場時間が多いほどリピーターが増え、興行収入も増える傾向が見られました。それに伴いキャラクターグッズなどを多種類販売し、「全種類コンプリートしたい」という心理や達成感を満たすようなグッズ展開が行われました。「何度も映画を見る」「グッズを大量に買う」という熱心な推し活ファンは、日本だけでなく中国などにも広がり、コレクションを好みやすいアジア圏の文化性を示しています。
ハリー・ポッターにみる国際的文化の違い
世界中で大人気のハリー・ポッターシリーズの映画では、国ごとに好まれるシーンが異なり、人気を集めるシリーズ作品でも違いが出ます。日本では恋愛シーンが多い作品ほど興行収入が少なく、アメリカや中国では反対に恋愛シーンが多いほど興行収入が多い傾向があります。イギリスでは戦闘シーンが多い作品が好まれ、ハリー・ポッターは魔法で戦う映画だという認識が定着しています。
エンタメ業界を支える「推し活」の広がりや、映画の国際展開をはかる上で国ごとの傾向を知ることは、いまやエンタメに欠かせない重要な要素となっています。
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