インターネットの仕組みを説明できる? 通信を「見える化」する教材

インターネットの仕組みを説明できる? 通信を「見える化」する教材

無線通信は体感できない

あなたは、スマートフォンがどのようにインターネットにつながっているか説明できるでしょうか。今ではWi-Fiにつなげば当たり前のように動画を見たり、SNSを使ったりできます。しかし、その裏側でどのような通信が行われているのか、実際に見る機会はほとんどありません。
かつては電話やコンピュータがケーブルで直接つながっていたため、「線でつながっている」という感覚がありました。ところが現在は無線通信が中心となり、通信の仕組みが見えにくくなっています。メールやWebサイトを見る際も、どの機器とどの機器がどのように通信しているのかは目に見えません。そこで研究されているのが、ネットワーク通信を体感的に学べる教育教材です。

光る経路で直感的に学ぶ

理解を助けるのは、見えないものの可視化です。例えば、IPアドレスをダイヤルで設定し、通信相手を指定してデータを送る教材では、通信に成功すると相手側のLEDが光ります。これにより、「どの機器と通信しているのか」を直感的に理解できます。また、別の教材では、LEDテープを使って通信経路そのものを光で表示します。データがどこを通って相手に届くのかを、まるでゲームのように見ながら学べるのです。目に見えない通信を実際に操作しながら学べることが、教材の大きな特徴です。

重要な「情報教育」

現在はネットワークの設定を意識しなくてもインターネットが使える便利な時代になりました。しかしその一方で、通信障害やセキュリティ問題が起きた時に、仕組みを理解していないために原因がわからず、困ることも少なくありません。情報技術が社会を支える今、ネットワークの仕組みを理解することはますます重要になっています。だからこそ、単なる解説書ではなく、自分の手で操作し、通信の流れを体感しながら学べる教材が求められています。見えないインターネットを可視化する研究は、これからの情報教育を支える重要な取り組みです。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

※夢ナビ講義の内容に関するお問い合わせには対応しておりません。

先生情報 / 大学情報

福山市立大学 情報工学部 情報工学科 ※2027年4月開設予定 教授 渡辺 健次 先生

福山市立大学 情報工学部 情報工学科 ※2027年4月開設予定 教授 渡辺 健次 先生

興味が湧いてきたら、この学問がオススメ!

情報ネットワーク

先生が目指すSDGs

メッセージ

私は高校生のころ、物理がとても好きでした。例えば、電車がカーブを曲がる時、線路の外側が高くなっている理由や、列車をどれくらい傾ければ安全に走れるのかは、物理の計算で求めることができます。それを知った時、「勉強したことが現実の世界につながっている」と感動しました。物理の公式も、覚えるだけではなく、数学を使えば自分で導き出せます。学問のつながりに気づくと、勉強は一気に面白くなります。ぜひ机の上だけで終わらず、実際に見たり体験したりしながら学んでください。

先生への質問

  • 先生の学問へのきっかけは?
  • 先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

福山市立大学に関心を持ったあなたは

福山市立大学は、福山市が設置する公立大学、4学期制による効果的な履修、4年間を通じた少人数参加型授業や、街と一体となったキャンパスを拠点に、福山市全体をフィールドとした体験型授業の充実が特色です。公立大学の特色を生かし、教育学部では地域の教育・保育施設との連携により実践力のある教育者・保育者を目指します。都市経営学部は全国初の学際的な学部で、環境を基盤として工学系、経済学系、社会学系の3つの領域を総合的に学び、持続的な都市社会の発展を担える人材を育成します。