ソーシャルワーカーが働き続けるために重要なものとは?

カギの一つは上司の振る舞い
ソーシャルワーカーは、病気や障害、家庭問題などで困難を抱えた人を支え、その困難を乗り越える方法を共に考えて、解決に取り組む専門職です。社会福祉のためになくてはならない仕事ですが、定年を待たずに退職するケースも増えています。
長く働くには、仕事のストレスをいかに減らして、働き続けたいという気持ちを持ち続けられるかが大切です。その働き方を実現するために重要だと考えられているのが、上司が部下を支え、成長を支援する「スーパービジョン」です。例えば、部下の業務量を調整することやハラスメントから守ること、また専門性を高めるために支援を行うことなどが挙げられます。
「スーパービジョン」の職種別の効果は
スーパービジョンが部下のメンタルヘルスにどのような効果をもたらすかを確かめるため、福祉職へのアンケート調査が行われました。その結果、例えば、強いストレスを抱えることも多い児童相談所の児童福祉司は、スーパービジョンのうち、特に業務量の調整やカウンセリング的な支援がストレス軽減に有効だとわかりました。一方、医療ソーシャルワーカーは、カスタマーハラスメントの防止や業務量の調整が効果的でした。職務や職場の環境によって、効果のあるスーパービジョンが異なることが調査から見えてきたのです。
働きやすい職場を広げる
実際の職場ではスーパービジョンはまだ十分に取り入れられてはおらず、講習を受ける人も少ないのが現状です。ただ、現在では社会福祉支援の教育の中で教えられるようになってきました。研究が進み、スーパービジョンの効果が認知されていけば、職場で部下を指導する立場の人たちの講習にも使われていくはずです。福祉職がより働きやすい職場になれば、専門職員の数も増え、困難を抱えた人への支援環境も充実した社会になっていくことでしょう。
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岡山県立大学 保健福祉学部 現代福祉学科 教授 竹本 与志人 先生
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