英語で「伝える力」と「考える力」

伝え方はさまざま
英語は文法や単語を覚えるだけでなく、英語を使って「伝える」ことで、理解がさらに深まります。その伝え方は、グローバル化の進展やSNSの発達により多様化しています。マスメディアによるテキストの記事だけでなく、動画やポッドキャストといったメディアも増えており、自分が発信者となるチャンスが増えているのです。自分が興味のあるテーマについて調べて分析して発信することで、英語力と同時にリサーチ力や表現力も磨かれます。
対面での効果的な伝え方
また、対面で相手に伝える際にも、「どう伝えるか」の工夫は欠かせません。例えばプレゼンテーションの場合、準備した原稿を読み上げるだけでは、いくら内容が良くても不十分です。顔を上げて聞き手の方を向き、適切な速度と声量で話すことが求められます。英語の場合は、覚えたての難しい単語を使うよりも平易な表現を使う方が、相手により伝わりやすくなることもあります。
情報と向き合う中で
一方で、伝える内容の調べ方と分析には注意が必要です。インターネットや生成AIが身近になり、情報が簡単に手に入る一方で、フェイクニュースや誤情報も日常的に流通しています。正しい内容を見きわめる力が問われるのです。また、真偽があやふやな情報を、そのままSNSで共有したり発信したりすれば、フェイクの拡散に加担してしまう恐れもあります。さらに、SNSやネットニュースには、インターネット上のアルゴリズムも影響します。検索や閲覧履歴などから利用者の興味関心が推測されて、それに合ったコンテンツばかりが届くため、無意識のうちに思考が一方向に偏るリスクもあるのです。
こうした状況でカギになるのが「クリティカルシンキング(批判的思考)」です。与えられた情報をうのみにするのではなく、出典を確認して、発信者の意図を読み取ることが重要です。誰が、どの立場から、どのような目的でその情報を出しているのかを意識することで、より正確な理解が可能となるでしょう。
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