魅力から戦略・戦術を引き出す ファッションとビジネスの交差点

魅力から戦略・戦術を引き出す ファッションとビジネスの交差点

「魅力」はどこから生まれるのか

「魅力」とは何でしょうか。かわいい、かっこいいというだけでなく、「もう一度見たい」「また行きたい」と心が動く、それが魅力の正体だと言えます。ビジネスでは、この「感情の揺れ」を生み出せるかが、売り上げを左右します。まず、商品の魅力を言葉にして整理します。なぜ「惹かれた」のかがわかると、誰にどんな方法で伝えるべきかが自然と見えてきます。見た目が良いだけでは人の心は動きません。人の感情に届く工夫こそが、企画の成功につながります。

「届け方」のデザイン

企画を形にするには「戦略」と「戦術」が大切です。戦国時代に例えると、「天下統一するためにどこを攻める」といった目標が戦略なら、「鉄砲隊を何人、どのような配置で進軍するのか」といった具体的な攻め方、手段が戦術にあたります。どちらが欠けてもビジネスでは戦えません。ファッションビジネスでも同様に、魅力を届けたい相手が定まった後は伝え方の細かな設計が重要になります。例えばSNSを使ったPRでは、どのSNSを使い、どの時間帯に発信するのか、最初にどんな映像を見せるのが効果的かといった戦術が、成果を大きく左右します。商業施設と連携した取り組みでは、学生が制作したVlog風のショート動画の構成や推し活の一場面など、感情が動く瞬間を丁寧に切り取った映像が、企業の反応を引き起こしました。伝え方を工夫すると人の心に強く刺さり、新しい価値を届けることができるのです。こうした「戦術の工夫」が大きな成果を生むことから、感情への届け方を考えることが重要だと言えます。

リアルと仮想がつくるファッション

現在、ファッションの表現は実物の衣服にとどまりません。仮想空間でのアバターやゲームキャラクターの衣装デザインなど、デジタル技術と結びつくことで活躍の場は現実世界の枠を越え始めました。つまり、現実と仮想の両方で魅力を生み出す発想が求められ、学ぶ領域も多様です。ビジネスの視点とデザインの力の融合により、未来のファッションはさらに広がるでしょう。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

※夢ナビ講義の内容に関するお問い合わせには対応しておりません。

先生情報 / 大学情報

名古屋学芸大学 メディア造形学部 ファッション造形学科 講師 髙橋 里美 先生

名古屋学芸大学 メディア造形学部 ファッション造形学科 講師 髙橋 里美 先生

興味が湧いてきたら、この学問がオススメ!

ファッション造形学

先生が目指すSDGs

メッセージ

ぜひ自分の「好き」を追いかけてほしいです。心が動いた経験は、そのまま発想力の源になり、将来の企画やデザインを支える大切な力になります。遠回りに見える体験も、実は自分だけの魅力をつくる財産です。今はすぐ答えを求めがちな時代ですが、自分で考え、試し、失敗しながらつかんだ答えほど強く輝きます。行動した人にしか見えない景色があります。心が動く瞬間を大切にして、自分の可能性を信じて踏み出してください。あなたの魅力は、そこから必ず育っていきます。

先生への質問

  • 先生の学問へのきっかけは?
  • 先輩たちはどんな仕事に携わっているの?

名古屋学芸大学に関心を持ったあなたは

「人間教育と実学」という建学の精神に基づき、「人と心」をテーマに、人間のために「知と美と健康を創造」していくことを基本理念として定めています。「管理栄養学部」「ヒューマンケア学部」「メディア造形学部」「看護学部」の4学部を設置し、衣・食・住、子育て、医療・健康の分野で「人間の健康で豊かな生活」を支える人材を育成するため、実践的かつ専門性の高い教育を展開。「先進性の追求」と「プロ志向の学び」を通して、一人ひとりをプロフェッショナルに育て、希望する業界へと送り出しています。