ゲームで体験! NICUと多職種連携!

NICUと多職種連携
赤ちゃんの中には、予定日よりも早く生まれる早産児や生まれつきの病気のある子どもがいます。そうした赤ちゃんは、NICU(新生児集中治療室)で24時間、専門的な治療を受けます。
多くの赤ちゃんは元気にNICUを退院していきますが、中には自宅に帰った後も経管栄養や人工呼吸などの医療的なケアを必要とする子どもがおり、そうした子どもは「医療的ケア児」と呼ばれます。また、貧困など家庭環境の問題で、妊娠中から出産、育児に関する支援が必要な母親も少なくありません。医療的ケア児や社会的に問題を抱えた妊産婦を支援するためには、医療者だけでなく多くの職種の連携が大切になります。
シリアスゲームで多職種連携を推進
そのような場合は、地域のケースワーカー、保健師、医療機関、療育施設、行政機関など、さまざまな職種の人たちが連携して支援することになります。しかし、各職種の人たちは、別の職種の仕事内容や施設の仕組みを詳しく知る機会が少なく、知識不足から連携がうまくいかないケースがあります。
理想的な連携を可視化することによって、そうした状況を改善するために、周産期医療(妊娠後期から出産後)や新生児医療、発達支援などに関する知識を得るためのゲームアプリが開発されました。こうした娯楽のためではなく、社会問題を解決するためのゲームを「シリアスゲーム」と呼びます。
シリアスゲームの学習効果
ゲーム内でプレイヤーはNICUや医療的ケア児の支援、感染対策などについて疑似体験を通して学ぶことができます。当事者の立場となって経験することで、感情移入ができ、文章だけで学ぶよりも印象深い学びとなります。自由に行動を選択できる点や、好きな時間に繰り返し学べるといった点でもシリアスゲームには高い学習効果が期待できます。
現在、5種類のゲームが開発され、アプリとして一般公開されています。今後も、妊娠・出産・育児を学ぶシリーズや、支援職の人たちの研修をサポートするゲームが計画されています。
※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。
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信州大学 医学部 医学科 小児医学教室 助教 三代澤 幸秀 先生
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