温暖化に影響する大気中の粒子? エアロゾルの役割とは

空気中を漂う粒子、エアロゾルとは
エアロゾルとは、大気中に浮遊する、非常に小さな固体または液体の粒子の総称です。自然起源のものには黄砂、海塩、火山灰などがあり、人間活動に由来するものには、工場排煙や自動車排ガス、燃焼活動などによって直接放出される粒子のほか、放出された気体が大気中で化学反応し、新たに生成される粒子があります。エアロゾルは、太陽光を散乱・吸収したり、雲のでき方に影響を与えたりすることで、地表に届く日射量、天気、さらには気候変動にも関わっています。一方で、呼吸とともに体内に取り込まれることで、健康被害やさまざまな病気を引き起こす要因にもなります。
エアロゾルは地球を冷やすのか、温めるのか
エアロゾルの気候への影響は一様ではありません。例えば、硫酸塩エアロゾルのように太陽光を反射・散乱して地表を冷やすものがある一方、すす(ブラックカーボン)のように太陽光を吸収しやすく、大気を暖める方向に働くものもあります。さらに、大気中の混合状態や気象条件、雲の量や性質への影響によって、気候への効果は一層複雑になります。このように、エアロゾルの働きは種類や状態によって異なりますが、現在の科学的評価では、全体としては地球を冷やす方向に働くとされています。
リモートセンシングで探るエアロゾルの影響
エアロゾルが気候に与える影響を調べる上で、リモートセンシングは重要な役割を果たします。人工衛星や地上でのリモートセンシングにより観測を続けることで、エアロゾルの量や広がり、光の散乱・吸収の性質、さらには雲との関係を、広域かつ継続的にとらえることができます。こうして得られた観測データを数値モデルと組み合わせることで、地表に届く太陽光の変化や気候への影響をより正確に評価することが可能になります。さらに、広い地域にわたる時空間変動を把握できるため、地球規模での気候変動の理解や将来予測の高度化にもつながります。
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