メディアアート&メディアデザインで、新しい価値を創造

メディアアート&メディアデザインで、新しい価値を創造

メディアアートで人々に問いかける

近年、美術館などで3DCGやプロジェクションマッピング、音響を用いた演出が増えています。このような現代のデジタル技術を駆使して、自己表現や問いかけを目的に作られる作品をメディアアートといいます。
例えばある街で、あちこちの学校や雑居ビルの窓をモニターに見立てて、人々が手を振ったり歩いたりする映像を窓に映す作品が登場しました。通常、建物の外壁に映すプロジェクションマッピングを、室内から窓に向けて映し、街ゆく人の注目を集めました。
単に美しい作品は簡単にできますが、鑑賞者が足を止めてさまざまな「なぜ」を考える、考えさせる作品がアートです。アートとは何か、人間とは何かを考える哲学と芸術は深く関わっています。

デザインで新しい価値を生み出す

また、メディアデザインという手法があります。デジタル技術を駆使して、課題解決や機能性を目的とした手段を設計することです。ある図書館は、本に興味を持ってもらうために、設置台の上で本を開き、ページに映像を映して展示しました。また『ネット依存の恐怖』という書籍には、「ゲームばっかりするなよ」といったメッセージや、人の手がゲーム画面を突き破って出る映像を映し、利用者の関心を得ていました。
メディアデザインは、過去の作品を後世に残すアーカイブにも活用できます。今、1960年代の美しい建築物が老朽化で失われつつあります。その建築家のアーカイブは、建築物の屋内外のドローン撮影や事務所の映像、遺族の声なども記録して、人物像や軌跡も含めて収録しています。

手軽に自在に表現できる時代

今はスマホ機能やアプリが進化して、処理能力も高度になりました。ただし、多くの人は使いこなしているつもりでも、実は「受け身の姿勢で、用意されたサービスをただ使う状態」だと言えます。アートやデザインを活用すれば、アイデア次第で最新機能を主体的かつ効果的に使いこなせるようになります。すると、手軽に新しい価値を社会へ提供できるようになるのです。

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先生情報 / 大学情報

東海大学 教養学部 芸術学科 准教授 瀧 健太郎 先生

東海大学 教養学部 芸術学科 准教授 瀧 健太郎 先生

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芸術実践論、美学、社会心理学

先生が目指すSDGs

メッセージ

現代の私たちの生活に、スマホやパソコンは欠かせませんが、昭和の時代に、劇作家や歌人、映画監督など多方面で活躍した寺山修司氏は「書を捨てよ、町へ出よう」と言いました。スマホを手に下ばかり見るのではなく、視線を上げて周りを見渡してみてください。空や雲、木々など自然があり、街には優れた建築物であふれています。そこで体感したことが、自分の人生に影響を与えるかもしれません。世界で戦争が起きている今、自由に行動して表現できる、この瞬間を大切にしたいものです。

先生への質問

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