空間をデザインする。空間をアートする。

空間をデザインする。空間をアートする。

あらゆる空間がデザインの対象

初期の「空間デザイン」といえば、おしゃれな人が集まる屋内のインテリアをプロデュースするイメージでした。しかし、屋外にも空間は存在します。人が集まるところはすべてデザインの対象となります。
空間デザインの特徴は、見る人の行動をイメージすることです。例えばアパレルショップは商品を並べるとき、売りたい服を目立つところに置きます。消費者はまずそこを目に留めてから、ほかの商品も見るため奥に入っていきます。あらゆる空間デザインも同じで、見る人がどう動くかを考えて制作されているのです。

ターゲットで見せ方変化

住宅や商業施設、その空間もターゲットによってデザインが違い、高齢者と若者では見せ方も変わります。若者向けであれば彩度の高い色を組み合わせてポップ感を出す、高齢者向きであればシックな色使いで落ち着いた空間を演出するといった具合です。本来は時代ごとのトレンドも踏まえる必要があるのですが、SNS社会になったことで人の好みは細分化し、また日本に住むさまざまな地域に文化的ルーツを持つ人も増えています。現代の社会は多様な人たちの組み合わせで構成されているため、共通のトレンドも生まれにくくなっています。

バーチャルショップが現実にも

いまや現実の空間に限らず、バーチャル空間も一つの空間です。2020年代初めにいわゆるメタバースのブームがあり、今では随分と社会実装が進みました。バーチャルと現実の境界があいまいになり、服飾分野ではVR上のアバターと同じ服を現実でも販売するといった試みもなされています。今後は空間デザインの分野でも同じことが起きて、バーチャルと現実の両方で同じ設計データをもとにショップが作られるかもしれません。バーチャル空間のデザインは、自由度の高さが魅力です。バーチャルであれば宙に浮いていても構わないからです。使用するソフトウエアは類似していることも多くあることから、将来的には現実とバーチャルの両方で活躍する空間デザイナーが珍しくない日も来るかもしれません。

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大阪電気通信大学 建築・デザイン学部 建築・デザイン学科 空間デザイン専攻 教授 金村 仁 先生

大阪電気通信大学 建築・デザイン学部 建築・デザイン学科 空間デザイン専攻 教授 金村 仁 先生

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空間デザイン、インスタレーション

メッセージ

何かをデザインする上で大事なのは、「なんでも面白がる力」です。新しく出会ったものに好奇心を持って関われることが大切です。自分の好きなことにしか興味がないと、似たようなものしか生み出せなくなります。しかし、さまざまな分野に触れておくことで、例えば音楽の構成を空間デザインに応用してみるなど、違うジャンルの特徴を生かしたものが作れるようになります。漫画や映画、音楽、文学作品など、面白いものは世の中にたくさんあります。幅広く面白いものを見つけて、それを楽しめる人になってください。

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本学は工学を中心に建築、情報、医療技術、リハビリ、スポーツ、ゲーム、デザインなどの学科/専攻を設置している「技術系総合大学」です。在籍学生数は大学院を含めて5,939人(2025年5月1日現在)。高度なモノづくりができる「実践型教育」理念のもと、社会で実際に役立つ技術と知識修得をめざします。「3D造形先端加工センター」などの最先端設備や「キャリアセンター」によるサポート体制が就職率の良さに繋がっています。また、2つのキャンパスは京都や兵庫近辺からのアクセスの良さも魅力の一つです。