アスリートのベストプレーを引き出せ! 競技に合った体づくりを分析

アスリートのベストプレーを引き出せ! 競技に合った体づくりを分析

心拍数でコンディションを知る

運動生理学は、運動によって体がどう反応するのか、どんな適応を起こすのかを科学的に解明する分野です。
例えば安静時の1分間の心拍数は健康な人で約65回ですが、アスリートは40~60回、トップ選手では30~40回のこともあります。強度の高いトレーニングを重ねるうちに心臓の筋肉が太く、心室が広くなって、1回の拍動で送り出せる血液の量が多くなるため、心肺機能が上がって心拍数が下がるのです。
心拍数は、選手が自分のコンディションを知るのにも役立ちます。起床時の心拍数を毎日測り、平常時の値を知っておけば、心拍数が高い日は疲れがたまっているというように、その日の状態を判断できます。

トレーニングで栄養の使い方は変わる

アスリートがトレーニングを積むと、栄養の代謝も変化します。さまざまな研究から、種目によって代謝の変化が異なることもわかってきています。例えばマラソンの選手は、エネルギー源として脂質から先に使うことで糖質を温存し、レース後半もスタミナを維持できる体にします。一方、短距離走の選手は、糖質の代謝をスムーズに行うことで瞬発力を発揮できると考えられています。

最適なサポート方法を探るには

アスリートを対象にした運動生理学の研究の多くは、成果を選手のパフォーマンス向上に役立てることを目標としています。これまで研究は、動きがシンプルで、パフォーマンスを数値で測りやすい水泳や陸上をメインに行われてきました。一方、サッカーやバスケのように、動きが複雑で瞬発力も持久力も要する球技の研究はこれからの課題です。
サッカー選手の栄養の代謝を調べた研究では、「直前にとった糖質を積極的に使える」という結果が得られました。このような研究が進めば、サッカー選手に適した栄養のサポート方法がわかるかもしれません。パフォーマンスの測定方法についても、サッカー選手にGPSをつけ、プレー中の走行距離やスピードを測り、評価するといった方法が考案されています。

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先生情報 / 大学情報

天理大学 体育学部 体育学科 教授 上田 真也 先生

天理大学 体育学部 体育学科 教授 上田 真也 先生

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運動生理学

メッセージ

サッカー部に所属していた高校生、大学生の時に、当時では珍しい運動生理学に基づいたトレーニングに巡り合い、重要性を実感してこの分野に進みました。サッカーの競技力向上に貢献するため、今は大学教員兼サッカーコーチとして活動しています。本学の体育学部は文武両道で、研究者、指導者、教育者、トレーナー、選手、それぞれのエキスパートがそろい、卒業生にはアスリート、トレーナー、指導者、体育教師、スポーツ振興や医療の現場で活躍する人もいます。経験を問わずスポーツが好きならぜひ本学へ!

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