推し活が地方を救う? AIに真似できないマーケティング力とは

推し活が生む新たな経済効果
アイドルやアニメのキャラクターなどを応援する「推し活」は、今や市場規模が約3.5兆円にのぼり、今後さらに拡大すると予測されています。こうした動きに着目して、ある地域では、推し活を活用して観光客を増やそうとするアイデアが提案されています。その地域がこれまでターゲットにしてきたスキー客や温泉客は、どうしても集められる季節が限られていました。しかし、推し活仲間が集まって「推しの誕生祭」を行ったり、自分たちでデコレーションして写真撮影を楽しんだりできる宿泊施設があれば、1年中集客が見込めます。さらに、周辺のカフェで推しの色のドリンクなどを提供すれば、これまでの観光ルートとは違う新たな人の流れや経済効果も期待できます。
ニッチな需要が集まる「ロングテール」市場
このように、人々の行動変化を読み取り、地域活性やビジネスにつながる仕組みを考えるのがマーケティングです。実態調査を行うと、大学生の約64%が推し活をしており、近年では男性の割合も増加傾向にあることが見えてきています。また、推しの対象が多様化する中、少数でも熱狂的なファンのニーズに応えることで、確実な経済効果を生み出せる「ロングテール」の市場が広がっていることも注目すべきポイントです。調査から見えるこれらの傾向をしっかり捉えて、戦略を練っていくことが、マーケティングの第一歩です。
データの裏にある「本音」を探れ
ただし、実態を把握するだけでは、本当に人の心に響く商品やサービスを生み出すことはできません。推し活であれば、その人たちがどのような楽しみ方をしていて、何を求めているのか、当事者にヒアリングして「本音(カスタマーインサイト)」を引き出すことが一番の鍵になります。表層的なデータから答えを導き出すことは、今の時代、AIが簡単にやってのけます。だからこそ、人の心の奥底を探り、真に求められている価値を形にする、人間ならではの企画力が求められているのです。
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