違いとともに生きるとは? 関係を編み直す学びへの招待

違いに出会ったとき、私と私の世界はどう変わる?
この物語は、2002年のパレスチナ難民キャンプでの出来事から始まります。そこでは、言葉も文化も価値観も異なる人々が共に働いていました。そのため、戸惑いや誤解、衝突が起こることもありました。けれども、対話を重ね、関わり続ける中で、少しずつ信頼と尊重が育まれていきました。 やがて人々は、仲間となり、ときには家族のような存在として感じられるようになっていきます。この物語が教えてくれるのは、人が関わり合う中で、関係が少しずつつくり直され、感じ方や考え方そのものが変わっていく、そんな変化のプロセスです。
もっと「共に楽しめる学びの場」をどうつくる?
人と関わり、何かを一緒に行う中で、新しい見方や可能性が生まれます。このような変化は、特別な学びの場だけで起こるものではありません。先ほどの経験が示しているのは、違いをもつ人々が出会い、関わり合う場としての学びです。その中で、お互いに心地よい距離や関わり方を探りながら、過ごしやすい関係や環境が少しずつ形づくられていきます。そしてその過程で、自分自身の見方も、周りの人との関係も、コミュニティのあり方も、同時に変化していきます。こうして学びを捉え直してみると、「学ぶことは、思っているより面白いかもしれない」と感じられるのではないでしょうか。
アートと表現でひらく共生とコミュニケーション
関係や環境を共に形づくる学びは、言葉による対話だけで生まれるものではありません。このような学びの方法として、アートベース・リサーチ(ABR)が注目されています。他者を演じてみる、 絵で感情を表現する、 写真で語る、体の動きから自分のジェンダー性を見つめ直す、さまざまな声が交わる物語を通して現実を捉える、こうした活動を通して、人は自分の感じ方に気づき、他者との関係を見つめ直し、共に場をつくり直していくことができます。ABRの実践は、違いを理解し合いながら、共に生きるための新しいコミュニケーションの可能性をひらいてくれます。
※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。
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