糖尿病を持ちながら育つ子どもたちを支える看護

病気を持ちながら成長する子どもの看護の難しさ
糖尿病には、生活習慣の影響が大きい「2型」と自己免疫性などによる「1型」の2つのタイプがあります。1型糖尿病は子どもに多く、10歳以下ではほとんどが1型糖尿病です。
子どもは成長の途中にあり、幼児期から学童期、思春期と、心身の変化に加えて、生活の場も人間関係も変わり続けます。糖尿病のある子どもの看護は、血糖をコントロールするための指導も成長に合わせて変えていくなど、成長に寄り添い続けることが大切です。
ストレスと向き合う力を育てる
思春期は、血糖コントロールが乱れやすい時期です。第2次性徴による身体の変化に加え、日々の生活のストレスや、親との摩擦、進学などのイベントのストレスが重なり、血糖コントロールの乱れにつながるのです。
糖尿病のある子どもは、ストレスを乗り越えるために様々な方法で対処しています。食べることでストレスを解消する子どもは少なくありませんが、食べすぎは糖尿病の悪化を招き、新たなストレスを生むという悪循環に陥りかねません。少数ですが、飲酒や喫煙などの好ましくない対処をする子どもは、ほかの対処が少ない傾向があります。好ましくない対処をやめるように指導するだけでなく、その子なりの対処方法を理解した上で、ほかの対処を一緒に探していくことが大切です。
看護が担う役割
近年、糖尿病治療の進歩により、血糖コントロールの改善や生活の質が向上しています。どの子どもにも、よりよい治療が行き届くこと、同年代の友達との仲間関係が保たれること、子どもが失敗も含めて体験しながら学んでいくことを保障することが大切です。治療が進歩しても、情報や機器の取り扱い、皮膚障害など新たな問題も生じます。社会が変化するなかで、子どものストレスや対処のあり方も変わり続けています。病気を持つ子どもが自分で病気と折り合いをつけながら生きていく力を育てることは看護の役割です。
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先生情報 / 大学情報

植草学園大学 看護学部 看護学科 教授(学部長) 中村 伸枝 先生
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