「心」を理解し社会で生かす、実践的な学び

イベント制作を通して「心」を学ぶ
一つの結婚式が出来上がるまでには、新郎新婦へのヒアリング、式のコンセプト設計、演出、台本制作、当日の運営など、さまざまな工程があります。これらすべてを学生が担うという授業があります。ただし、結婚式を完成させることだけが目的ではありません。イベント制作の過程を通して、人の気持ちがどのように動くのかを理解します。同時に、チームで役割を分担し、協力しながら一つの目標に向かうプロセスを体験的に学びます。意見の対立や調整も含め、仲間と協働して物事を進める力も自然と身についていきます。さらに、考えや価値を伝える表現・発信のスキルも養われます。
エンタメの力で社会課題解決
また、社会課題に対し、エンターテインメントやメディアの手法を生かした実践を行うものもあります。例えば、授乳できる防災服の開発や、SNSを活用したアンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)の啓発活動、がん患者が前向きに生きる姿勢を支援するRPG制作など、さまざまな表現手法を通して課題解決に取り組みます。学生自身がアイデアを考えるだけでなく、試作や発信、検証まで行い、実際の社会とつながる経験を重ねます。実践を通して、課題解決に向けて行動できる力を養うのです。
「聞く力」がすべての土台
メディアや表現の分野と聞くと、アウトプット、つまり「話す力」を身につけるというイメージがあるかもしれません。しかし、この分野の根底にあるのは「聞く力」です。まだ言葉になっていない本音を引き出して、相手を深く理解しようとする傾聴の力が重要なのです。
聞く力は、自分自身を知ることにもつながります。対話を通して考えや価値観が整理され、内面への理解が深まっていくことで、自分の強みや個性を適切に表現するセルフマーケティングにもつながります。自己理解が深まることで、生きづらさや不安を抱える人にとっても、自分らしい在り方を見つける手がかりになります。聞く力は、人としての土台を支える力なのです。
※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。
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大正大学 表現学部 メディア表現学科 教授 外川 智恵 先生
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