寝る子は育つは本当だった 成績とパフォーマンスを上げる睡眠の科学

寝る子は育つは本当だった 成績とパフォーマンスを上げる睡眠の科学

パフォーマンスアップの鍵

世界的に短いと言われる日本人の睡眠時間ですが、中でも高校生の睡眠時間は短いといわれています。勉強や部活で忙しい上にゲームやSNSなど誘惑も多く、睡眠時間を削る人が増えています。しかし、高い成績を残す生徒ほどしっかり眠っていることが、世界中の研究で証明されています。
パフォーマンスアップの鍵は集中力です。集中力は脳がどれだけ活発に活動しているかを示す覚醒度に比例します。覚醒度が低いと先生の話を聞いても頭に入らず、記憶にも残りません。覚醒度を上げる唯一の手段が、十分な睡眠なのです。

成績悪化の原因は?

スマートフォンが発するブルーライトは人工的な悪い光と思われていますが、太陽光にも多く含まれる光で、脳を目覚めさせる役割があります。問題なのはそれを浴びるタイミングです。夜にブルーライトが目に入ると、脳が昼だと勘違いして睡眠ホルモンの分泌を減らしてしまうのです。またスマートフォンを見る姿勢も影響します。横になって見ると画面と目の距離が近くなり、光の影響をさらに受けてしまいます。それにより睡眠時間が短くなったり、昼間のパフォーマンスが低下したりするという研究結果もあるほどです。

寝る時間を増やすだけで

近年、睡眠への関心が高まり、さまざまな快眠グッズやサプリメントなども出回るようになりました。しかし、睡眠の質には明確な定義がなく、個人差にも左右されるものです。どのような状態になれば「質が改善した」と評価するのかという判断が科学的に難しいのです。しかし唯一睡眠を改善できると言い切れるのは、「量」を増やすことです。
高校生の理想の睡眠時間は、最低8時間、できれば10時間とされています。少しでも早く眠るために効果があるのは、寝る1時間前にスマートフォンを見ないことです。これはとても速効性のある方法で、翌朝には爽快に目覚めて、日中も眠気を感じることなく過ごせるようになったという人もいるほどです。たった30分でも早く寝れば、翌日のパフォーマンスが変わるのです。

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先生情報 / 大学情報

愛知東邦大学 人間健康学部 人間健康学科 准教授 吉村 道孝 先生

愛知東邦大学 人間健康学部 人間健康学科 准教授 吉村 道孝 先生

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臨床心理学、睡眠

先生が目指すSDGs

メッセージ

選択肢が多く複雑な環境のもと生活している高校生は、学業と睡眠の両立が難しく、つい睡眠時間を削ってしまうのもわかります。それでもあなたに伝えたいのは「早く寝る、たくさん寝る」ことです。しっかり眠った次の日は気分がスッキリし集中力も上がり勉強の効率がアップします。反対に睡眠不足では、ネガティブになりやすく集中力も落ちます。あなたが今感じている「よくわからないしんどさ」や「なんだか疲れた」は、実は睡眠不足が原因かもしれません。勉強も部活も大切ですが、生活を支える土台の睡眠にも目を向けてみてください。

先生への質問

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