だれもが暮らしやすいまちを、地域の人と一緒につくる

少子・超高齢社会に合わせたまちをつくる
世界中が高齢化に向かう中で、日本の高齢化率は世界で最も高くなっています。これまで日本は先進諸国の事例を参考にしてきました。しかし高齢化した社会については、世界でまだ誰も経験したことのない道を、私たちが自分で考えて進んでいかなくてはならないのです。まちづくりにおいても、今のままのやり方ではうまく進むことはないため、誰かがまちをつくり替えなければいけません。そのためには、建築だけではなく、医療・法律・行政・都市論・人口学など、さまざまな分野と結び付けながら考える必要があります。
「まちづくり」は住民がする
その地域に住む人たちが、これから自分たちが心地よく暮らせる場所をつくっていくのがまちづくりです。いくつもの地域で、高齢者にやさしい社会をめざした社会実験が行われています。その中では、住民たちが「20年後に暮らしやすいか」を考えながらまちの中を点検し評価するために、ワークショップが開催されました。住民が主体となったまちづくりを前提に、行政や大学、企業もそれぞれの得意なところを分担し、一緒になって取り組む「協働のまちづくり」が進行中です。地域の課題に対して、幅広い視野から解決を探ることが「地域デザイン」です。
住民が本当に望むことを探る
まちづくりにおいては、「高齢者の移動にはバスが必要だ」とか「中心市街地ににぎわいを」といった意見に沿ったプランが組まれることがあります。しかし、個別に住民に尋ねてみると、「自家用車の移動のほうが便利」「ゆっくり買い物できる場所がほしい」といった声が挙がってくるケースがありました。重要なことは、住民の「本音」を探ることです。在宅でも医療や介護を受けやすいまちづくり、高齢者が活動しやすいまちづくりなど、各地にさまざまな取り組みがあります。この先どのような暮らしがしたいのか、住人のニーズを丁寧に探り、そのニーズに合わせたまちづくりを進められる人材が求められています。
※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。
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