子どもはケンカからも学ぶ! 人間関係の育ち

子どもが築く人間関係
人は一人では生きられず、人との関わりの中で関係を築いていきます。その経験は、子どもが母親のお腹にいる時からすでに始まっています。生まれた後は、母親や父親など家族との関係を土台に、幼稚園や保育園で保育者や友だちと関わる中で、人と関わる力が育っていきます。こうした力が、日々の生活や遊びの中で、具体的にどのような過程を経て育まれていくのかについて、0歳から5歳の子どもを観察し、その特徴や変化を丁寧にとらえながら分析する研究が行われています。
人との関係を育てる経験
乳児期の子どもは、「楽しい」「うれしい」「おもしろい」といった気持ちをきっかけにして人と関わり始めます。しかし成長するにつれて、おもちゃの取り合いや悔しい思いなど、一見ネガティブに見える経験も増えていきます。しかし、こうした経験が、人と関わる力を大きく育てます。特にケンカをした後、子どもは相手を気にしながら関係を修復しようとします。その中で言葉を交わしたり気持ちを伝え合ったりしながら、保育者に支えられて葛藤を乗り越え、相手の気持ちを考える中で、友だちとの関係はより深まっていきます。こうした経験の積み重ねが、人とよりよく関わる力につながっていきます。
異なる世代と関わることの大切さ
子どもが人と関わる力を育てるため、保育の現場では中高生や高齢者など、さまざまな世代と関わる機会が大切にされています。子どもの頃から多様な人と出会い、関わる経験を重ねることは、社会にはいろいろな人がいることを実感する機会となり、大人になってからの人間関係の土台にもなります。しかし新型コロナウイルス(COVID₋19)の影響で、地域との交流が中止された園も多くありました。現在は少しずつ再開していますが、2025年時点でも十分に戻っていないところもあります。こうした変化が子どもの育ちにどのような影響を与えたのか、研究が続けられています。
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