電子や機械、情報を融合したメカトロニクスで社会課題を解決!

電子や機械、情報を融合したメカトロニクスで社会課題を解決!

私たちの生活に身近なメカトロニクス

メカトロニクスとは、機械・電気・電子・情報・制御・システムなど工学のあらゆる分野を融合した技術分野のことです。日本で作られた言葉ですが、今や世界中で使用されています。私たちの生活に身近な洗濯機や掃除機などのロボットも、メカトロニクスの代表例です。センサで周囲の情報を取得し、コンピュータで判断し、モータで動くという一連の仕組みは、それらすべてが組み合わさって成り立っています。

多様な工学技術を活用

メカトロニクスは、社会課題の解決にも貢献しています。例えば、農作物がイノシシに荒らされる被害が深刻です。その対策として「箱わな」で捕獲し、迅速かつ適切に処理された場合には「ジビエ」として食用になります。ところが、この箱わなは山奥に多数設置されており、巡回に莫大な労力と時間が必要なため、捕獲から処理までに時間を要し、簡単には食用になりません。ここでメカトロニクスの登場です。マイクロコンピュータ、電子回路、工業用金属検知センサと箱わなを接続、取り付け部品は3D CADで設計して3Dプリンタで製作、箱わな作動直後に、わな士と関係者に通知が届くよう、プログラムされました。これにより、イノシシ捕獲後の迅速な処理が実現し、高品質な「ジビエ肉」の実証試験が成功しました。

困りごとを解決するものづくり

洪水地域の避難のタイミングを可視化するシステムや農業用かん水システムの構築、水中洞窟や湖に生息する魚の調査、地底湖の3D形状調査、入浴施設の防災・省エネルギー技術開発など、一見関連性がないように見えますが、いずれもメカトロニクスが使われています。研究室での作業だけでなく、山に登って機械を設置する、ダムや地底湖に観測ロボットを投入して調査をするなど、フィールドワークを伴いながら、農業や防災、土木など幅広い分野で社会課題の解決に貢献しています。人々が抱える困りごとに対して、どの技術で解決できるかを考え、それまでなかった「ものづくり」をするのがメカトロニクス応用なのです。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

三条市立大学 工学部 技術・経営工学科 教授 稲川 直裕 先生

三条市立大学 工学部 技術・経営工学科 教授 稲川 直裕 先生

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メカトロニクス応用

先生が目指すSDGs

メッセージ

ロボットが身近になり、誰でも使える時代になってきました。これからは、「AIに置き換えられない新しいものづくり」が求められているだけでなく、「AIやロボットに置き換えられる不要な人間」にならないような生き方が必要です。そのためには、ロボットの要素技術、電子制御、機械加工、プログラミング、マイクロコンピュータ、システムなどを横断で学ぶ「メカトロニクス」という考え方がとても重要です。最先端のメカトロニクス応用技術を知り、世の中の課題を解決していく工学の使命と魅力を、ぜひ感じてください。

先生への質問

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三条市立大学に関心を持ったあなたは

三条市立大学は、2021年4月に開学した新しい大学です。多様な加工技術が集積するこの地域全体をキャンパスとし、機械工学を軸として多岐にわたる分野の学問を組み合わせた学修と、実践的な技術感覚を養う産学連携実習を特長としています。多様な工学技術についての深い知識に加えて、経験をもとにした創造性や実践力があり、技術と経営を効率的に組み合わせる技術マネジメント力を有する「創造性豊かなテクノロジスト」を育成します。