地域の駅の「駅力」を計測 数値化して魅力を再発見!

地域の駅の「駅力」を計測 数値化して魅力を再発見!

東京で一番便利な駅はどこ?

東京都内で一番便利な駅はどこだと思いますか。多くの新幹線が乗り入れる東京駅でしょうか。ではその「便利さ」を、通勤や通学の移動で使いやすいという視点で見てみましょう。電車が駅に入線する頻度や、その駅から乗り換えなしで楽にどこまで行けるか、などを時刻表から割り出して、各駅の「交通利便性」を数値に置き換えてみます。すると第1位は、新宿駅でした。やっぱりと思う人は多いかもしれませんが、この調査の目的は、多くの人が「多分、〇〇駅だろう」となんとなく思っていることを、時刻表という客観的なデータを使って可視化したものです。

駅力から見える地域力

集めたデータを取捨選択しながら、いろいろな切り口で見ていくと、普段とはまた違った景色が見えてきます。例えば都心郊外にある市の複数の駅について、前述のような利便性、「駅力」をそれぞれ出してみます。その数値をすべて足し合わせて市全体の交通利便性を見た場合、個々の駅力とはまた違う「地域力」の可能性が見えてきます。また市内に住む納税者の分布と、各駅の駅力の関連から、市の経済的ポテンシャルを測ることもできます。

予想外のポテンシャルを発見

自分の経験や勘などの主観的な知識、スキルを「暗黙知」と言います。反対に、数値や言語に置き換えて誰にでもわかる形にしたものを「形式知」と言います。日常のルーティンとなり、意識していなかった暗黙知が、形式知として見えてくると、物事の捉え方は変わります。例えば、ある街の一見駅力の薄そうな駅を数値で表し、予想に反して大きなポテンシャルを秘めているとわかったとします。すると、駅周辺の土地をもっと大胆に利活用してみようとか、本数の減っていたバスの運行計画を再検討してみようなどといった発想が生まれます。駅力が見えることで、人々が新たな可能性を見いだすのです。
データを活用し、さまざまな切り口から暗黙知を形式知に置き換えてみると、視点が変わって新たな発想が生まれ、世界が違って見えてきます。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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玉川大学 工学部 マネジメントサイエンス学科 講師 原 洋平 先生

玉川大学 工学部 マネジメントサイエンス学科 講師 原 洋平 先生

興味が湧いてきたら、この学問がオススメ!

データサイエンス、経営工学

先生が目指すSDGs

メッセージ

何気ない日常に、関心を向けてみましょう。すると当たり前と思っていたモノが、実はよく考えられており、知られていない工夫がたくさんあることに気づきます。当たり前と思っていたコトが、実は大変珍しいということもよくあります。私たちの周囲は、当たり前でないことに満ちています。そうして広く関心を持ち、行動すると日常が一層面白くなるでしょう。気づきを目に見える形でアウトプットしたい、あるいは数字が好きということなら、数字を使って表現できる経営工学という学問をぜひ知ってほしいです。

玉川大学に関心を持ったあなたは

―8学部17学科がワンキャンパスに集まる総合大学!―「全人教育」の理念のもと“「人」を育てる”ことをめざす玉川大学は、8学部17学科の学生がワンキャンパスで学んでいます。61万㎡の広大な敷地には、各学科での深い学びに加え、学部学科の垣根を越えた学びの環境を用意。学外での体験型学修や、「使える英語力」を身につける「ELFプログラム」などの独自プログラムも実施しています。また、2020年4月に利用開始した「STREAM Hall 2019」では、農・工・芸術学部が学部の枠を越えた学びを展開します。