子どもの足に異変? 知られていない靴の影響

まっすぐ立てない子どもたち
近年、まっすぐ立っていられない子どもが増えています。幼稚園などでは、立っていると身体がふらついたり、姿勢が安定しなかったりする様子が見られることから、子どもの足の調査が行われました。足の状態を詳しく調べると、足の趾(ゆび)が地面に着いていない浮き趾の状態や、本来形成されるはずの土踏まずがつぶれているケースが確認されました。こうした足の変化は、見た目には気づきにくいですが、身体のバランスや歩き方に影響を与える可能性があり、子どもの成長に関わる問題として注目されています。
足の発育に影響する靴
子どもの足の変化にはどのような要因が関係しているのでしょうか。調査を進める中で、特に靴の影響が大きいことが指摘されています。例えば、足の親趾が曲がる位置で靴底が適切に曲がらない靴を履くと、歩きにくさを補うために足を外側に開いた「がに股」のような歩き方になりがちです。その結果、足の内側に体重がかかり、土踏まずがつぶれる原因になります。また、足に合った靴でも履き方が適切でなければ、問題が生じます。例えば、つま先を地面にトントンと打ち付ける履き方の場合、足の趾が前に押し込まれて圧迫され、足の変形につながることがあります。靴は形だけでなく使い方も含めて足の発育に大きく関わっているのです。
正しい選び方、履き方の基準は
現在、学校教育では靴の選び方、履き方について学ぶ機会は多くありません。「足に良い靴」といった広告は多く見かけますが、その基準が十分に確立されているとは言えません。デザインや価格といった要素が優先される一方で、機能面への関心は必ずしも高くないのが現状です。こうした状況を改善するには、子ども自身や保護者が正しい知識を持って適切に靴を選び、使うことが重要です。足は身体を支える基盤であり、その発育は将来の健康にも影響します。日常の中で見落とされがちな「靴」と「足」の関係を理解し、正しい知識を広めていくことが求められています。
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