児童相談所って? 心理学と福祉の力でこどもと家族を支える

児童相談所って? 心理学と福祉の力でこどもと家族を支える

こどもの相談はさまざま

児童相談所と聞くと、どんなイメージを持ちますか? SNSやニュースの影響で、家族に虐待されたこどもを保護するところだというイメージが強いかもしれません。確かに児童相談所には、保護者の同意なしにこどもを一時保護できる権限が与えられているので、それも役割の1つではあります。しかし、ほかにも18歳未満のこどもの生活や発達、教育などさまざまな領域の相談に乗っています。全国の児童相談所では児童福祉司や児童心理司などの専門職がチームを組み、こどもとその家庭をサポートしています。

児童福祉司と児童心理司の役割とは

児童福祉司は、こどもの周りの「環境」を支援するため、関係機関と調整を図る役割を担っています。例えば、経済的に困っている家庭があれば生活保護の担当課につないだり、日中に母親がこどもと2人きりで子育てのストレスを抱えていたら、認定こども園への入園手続きを進めたりします。児童心理司は、「心」の面からこどもや家庭のアセスメント(評価と分析)を行います。こどもは自分の気持ちを言葉にすることが苦手な場合もあるため、こどもが描いた絵や遊ぶ姿から本当の思いを読み解き、カウンセリングを行います。
どちらの職種も高い専門性が求められるからこそ、大学でじっくりとこの学問を学び、未来の社会を支えていく人材が今、とても求められています。

こども、家族と一緒に考える

実際、児童相談所に寄せられる相談はさまざまです。子育てに行き詰まって悩んでいる親、あるいは家庭や学校でつらい思いをしているこどもたちがいます。どうしたらみんな笑顔で暮らせるかを一緒に考えていくのが、児童相談所です。職員は、こどもと一緒に遊んだり、おしゃべりしたりしながら、声に耳を傾けて、その子がもともと持っている力を引き出し、家族の絆を取り戻すお手伝いをします。傷ついたこどもや家族が笑顔になって、もう一度前を向いて歩きだす、その瞬間に立ち会える―。児童相談所は、そんな本当に優しくて、尊い役割を担っている「場所」なのです。

※夢ナビ講義は各講師の見解にもとづく講義内容としてご理解ください。

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先生情報 / 大学情報

金城大学 人間社会科学部 子ども教育保育学科 准教授 三宅 右久 先生

金城大学 人間社会科学部 子ども教育保育学科 准教授 三宅 右久 先生

興味が湧いてきたら、この学問がオススメ!

臨床心理学、社会福祉学(児童家庭福祉)

先生が目指すSDGs

メッセージ

困った時、「誰にどう伝えればいいか分からない」「助けてと言っていいのかな」と迷った経験はありませんか? いろいろな不安や思いがあるとは思いますが、ひとりで抱え込んでしまうと、心も体も疲れてしまいます。しんどい時は「しんどい」と友達や家族、信頼できるだれかに伝えていいんです。高校生のあなたは、まず自分を大切にして、心を守ることを最優先にしてください。そうやって自分を大切にできる人は、大人になった時に、周りにいる人たちのことも大切にできる、素敵な大人になれると思います。

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金城大学での学びは、知識や技術、資格を身につけるだけではありません。人と関わり、地域とつながり、自分自身の可能性を広げていく時間でもあります。
金城大学では保健・医療・福祉・保育・経済分野における地域に根差した実践的な学びを通して、人と社会に寄り添い、課題解決に挑戦する力を育みます。120年を超える歴史を持つ金城学園の伝統のもと、一人ひとりの個性を大切にしながら、地域社会に貢献できる人材の育成を目指しています。