人の連携で生きる、デザインの力とは

デザインするって何だ
「デザインする」とは、2つの意味があります。
狭い意味では、色や造形を工夫して、「形」に表すことを言います。一般的にデザイナーといえば、依頼主からの希望を受け、望むものを形にするのが仕事です。例えばある企業からお菓子のパッケージデザインを依頼されれば、その企業が作るお菓子のコンセプトや思い、課題などを確認して、それらをユーザーにメッセージとしてしっかり届けられるよう設計します。このプロダクトデザインで大切なのは、制作する専門家や企業としっかり連携を取ることです。必要な情報のやり取りが、企業も顧客も満足できる価値ある作品を生み出します。そのためデザイナーは、一見お菓子とは無関係な情報まで用意しておき、相手の希望に対してイメージが膨らむような提案を設計する必要があります。
見えないものを可視化
広い意味のデザインとは、目的を実現するために仕組みや段取りを考え、設計することです。「構造をデザインする」や、「システムをデザインする」などという言い方をします。また新製品を作るとき、デザイナーなどの専門職だけでなく、ユーザーやステークホルダーなど外部も巻き込んで作り上げる手法やプロセスにもデザインという言葉を使います。よりよい顧客体験を継続的に実現できる組織と仕組みを設計・デザインする「サービスデザイン」という言葉もあります。デザインとは目に見えないものを形に表す、という意味で広く使われています。
連携や組織をビジュアル化
今は大学と企業、自治体との産官学連携事業や、大学と地域との連携、さらに大学の芸術系と工学系、医療系分野との学際連携など、新しい視点を得るために異業種異分野との連携の試みが盛んに行われています。このような、目に見えない連携や組織体制の成功事例を図式化し、見える形に表せば、あとに続く連携事業もやりやすくなります。デザインの考え方は、物のビジュアル化だけでなく、社会における人の関係性のビジュアル化にも生かせます。
参考資料
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玉川大学 芸術学部 アート・デザイン学科 教授 小北 麻記子 先生
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