日本のマンガ文化は海外でどう受け止められている?

怒りマークはどこから来たのか
マンガには「漫符(まんぷ)」と呼ばれる独特の符号があります。その一つである「怒りマーク」の起源は、怒った時に額に青筋が浮かぶ様子です。この表現は1950年代のマンガ作品にすでに確認できます。当初は血管が浮き出やすい目や額のあたりに、小さく写実的に描かれていました。時代を経るうちに、怒りを意味する記号として定着し、頬や髪の上など血管とは関係のない場所に、さらには人間以外のキャラクターにまで使われるようになりました。由来が忘れられても意味は受け継がれ、別のマンガ家によるアレンジも受け入れられながら、共通の符号として定着したと考えられます。
マンガの見え方は国によって違う
キャラクターの受け止め方も国や地域によって異なることがあります。例えば、日本のマンガでは特に人種を意識せずにキャラクターが描かれる傾向がありますが、海外では「このキャラクターはどの人種なのか」と考えながら読む人もいるようです。特にアフリカでは、「自分たちに似たキャラクターが少ない」と感じた読者が、自らマンガを描き始める動きも見られます。文化が国境を越えた時、異国の人々が自分たちの経験や価値観を通して作品を読み直していることがわかります。
日本のマンガは、今や世界中で読まれています。日本では自然に理解される漫符も、海外では意味が伝わらないことがあります。海外のマンガ家が怒りマークの意味を不思議に思い、調べる様子が描かれた作品もあります。
世界で次々生まれるマンガ
マンガは、「描いてみたい」と思わせやすい文化でもあります。絵画よりも身近に感じられ、紙とペンがあれば挑戦できそうだと思うからです。海外でも日本の絵柄を参考にした新しい作品が次々と生まれています。
このような世界的なマンガの広がりを見つめ、「人々が文化をどのように受け取り、新しい表現へ変えていくか」を調べる研究が行われています。マンガを入り口に、世界の多様な価値観や社会の違いまでが見えてくるのです。
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