ポリフェノールで効率的に筋肉を付ける 健康寿命にも貢献!

ポリフェノールで効率的に筋肉を付ける 健康寿命にも貢献!

筋肉づくりを助けるポリフェノール

筋肉を付けたければタンパク質をとるべきだというのは、多くの人が知るところでしょう。筋肉はタンパク質で構成されており、効率良く筋肉を付けるためにはこまめに適量のタンパク質を摂取することが推奨されています。そんな中、ポリフェノールを合わせて摂取することで、効率的に筋肉がつくれることがわかりました。実際、ラットに2カ月間ポリフェノールを摂取させたところ、筋肉が増加しました。タンパク質以外の成分がタンパク質の合成に向かわせるトリガーになるのです。

「速筋」「遅筋」は変えられる

ポリフェノールにはもう一つ機能があります。筋肉には持久力に優れる「遅筋」と、瞬間的なパワーを生み出す「速筋」の2種類があり、ひと昔前までその割合は生まれつき決まっていると言われていました。アフリカ系の人種は足が速く、体形も日本人とは違うというのは、もともと筋肉の構成要素が違うからだと考えられていたのです。しかし最近の研究では、ポリフェノールを摂取することで、速筋を遅筋に変化させられることがわかってきました。有酸素運動を長く持続するのに役立つ遅筋を増やすことができれば、持久力を向上させられるだけでなく、疲れにくい体づくりにもつながります。

長く歩ける老後をつくる

筋肉を効率的につくることで期待できるのが、健康寿命の延伸です。高齢者は、転倒による骨折などで1〜2週間入院した結果、筋肉が萎縮して弱くなり、それが原因で寝たきりになったり、歩くのが不自由になったりすることが多くあります。加齢に伴って筋肉の萎縮は必ず起こりますが、自立した生活を長く続けるためには、文字どおり自分で立って歩くことが必須です。
ポリフェノール以外では、オメガ脂肪酸が筋肉の合成促進に効果があることがわかっています。こうした栄養素を研究することで、誰もが日ごろから筋肉の付く食事をとるようになり、自分の足で1日でも長く歩ける老後がつくれると期待されています。

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先生情報 / 大学情報

麻布大学 生命・環境科学部 食品生命科学科 教授 澤野 祥子 先生

麻布大学 生命・環境科学部 食品生命科学科 教授 澤野 祥子 先生

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食品科学

先生が目指すSDGs

メッセージ

私は高校時代に「食品の研究をしよう」と決めて大学に入ったわけではありませんが、振り返ると、ずっと小さい頃から食品に興味があったように感じます。料理関連の漫画を読んだり、自分で料理を作ったりと、勉強とは関係のない体験が、今の自分のバックグラウンドにあります。将来何をやりたいか、大学で何を学びたいかがまだわからないなら、一度自分の興味について整理してみると良いかもしれません。そうすることで、思いがけない将来の道が見えてくることもあるでしょう。

麻布大学に関心を持ったあなたは

はじまりは1890年に開設した東京獣医講習所でした。
まだ栄養状態が豊かでなかったこの国の、人の生活を豊かにするため、畜産の発展に寄与するため獣医師の養成をはじめました。それから約130年の時を経て、人の社会と動物のかかわりは深くなり、複雑になり、生きものすべてが新しいバランスで循環する「いのちのあしたのあり方」が求められています。
これが私たちの目指す「地球共生系」です。
最先端の研究と確かな実践力で、「人と動物と環境」に向き合い、地球のあしたをつくる。これが私たち麻布大学です。